傑作、とよ田みのる「ラブロマ」新装刊1巻発売

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ラブロマ 新装版 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

■【オススメ】オフビートな漫才のようなコントのような、 4コマでないのにこういう内容の話はユニーク。 久々読み返してみると、今読んでもやはり面白い!

新装刊。出版社を小学館に変えてのリリースだが、カバーの表1と表1の折り返し、冒頭のロゴと、あとは旧作ではレコードで表現していたところがカセットテープになっているという「何故?」な変化を除けば、カバー裏表紙とその折り返しのマンガ、カバー外した地の表1表4のマンガまで旧作と同じ、本編の構成は全くそのまんま。描きおろしなどは全くないので旧作持っていれば特に買う必要もない一冊である。←失礼巻末に1ページ新装版かきおろしというページがありました・・・コメントありがとうございます。


逆に、未見未読の人にはオススメしたい。このブログとしては、どストライクの作品である。素直すぎる正直なキャラクターを中心に、相方がツッコむという漫才的な構成。4コマではたまにあるがそれをストーリーマンガで勢い良く展開していく、というのは異色。ラブコメディとしても十二分で、読んでいてくふくふ楽しくなる。周囲のキャラクターも秀逸で、友人のけしかけ方もよく、それ以上に回りが暖かく、というか良いネタとして見守っている様が良い。面倒なキャラクターも出てくるが、そのそばにはサバけた人物がいて、いいなぁ、この世界、と思うのだ。


こまかく見ていけば描き直しなどあったりするのかもしれないが、なにか特別なおまけがあったりするわけではない。←上述のとおり、1ページございます。が、読み直したら面白かったのでこのまま全5巻買い直す予定。2巻は11月12日発売とのこと。


このブログを好きで読んでいてくれる人なら、ぜひ一読を。えー旧作より143円+税別だけ高くなってますけどね・・・。


【データ】
とよ田みのる (とよだみのる)
ラブロマ
ラブロマ 新装版 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス) (amazon) 】
■著者の作品レビュー
とよ田みのる/とよ田みのる短編集 CATCH&THROW
とよ田みのる/タケヲちゃん物怪録
とよ田みのる/友達100人できるかな
とよ田みのる/FLIP−FLAP
■著者の作品@amazon→ とよ田みのる

名手の初連載作が装い新たに復活!

『友達100人できるかな』『タケヲちゃん物怪録』 でおなじみ、とよ田みのるの初連載作が復活!

直球すぎる、初々しすぎる少年少女の等身大ラブコメ!!

ラブロマ 新装版 1 少年サンデーコミックス 少年サンデーコミックス系 コミックス 小学館
【初出情報】(記載なし→月刊アフタヌーン 2002年6月号、2003年1月号、5月号〜8月号:講談社版より転記 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル 【発行日】2012(平成24)年10月17日初版第1刷発行 【定価】648円+税

終わった・・・けど終わってない?吉野マリの傑作「桃色ヘヴン!」12巻

桃色ヘヴン!(12) (KC デザート).jpg 桃色ヘヴン!(12) (KC デザート)



女子高生官能小説家の話として始まった本作も大団円。亡くなった父の跡をつぎ、母が病弱ゆえ弟との生活を父の遺した名前という遺産を潰さぬようにして暮らしていくことにしたという健気さ、周囲には当然ないしょというバレてはいけないという設定、未経験女子があれやこれやな言葉を使い小説を書くというギャップ。そこに、人気モデルを投入し、最初はからかいというかソフトSMを地で行く展開から恋愛ものに成長させていった本作、二人の仲が固まってからは話が停滞していたが、今回は一気に進展。連載最終話まで駆け抜けた。



この12巻はすべてが世間にオープンになっていくこともあり、開放感あり面白い話。耐える女であるヒロインに対して、よくよく考えれば耐える男だった相方とで、要するに結論は決まっていたわけで、それに向けて整理するだけだったここ数巻できちんと整理整頓したことで、最終巻は加速度がついた。まとまるべく形にまとまり、傑作として終わったのは何より。



ちなみに、本作で連載は終了したが、後日譚の番外編があるようで、それが次の13巻に収録され最終巻となる模様。今から読む方は一気に楽しめて羨ましい。【オススメ】です。

桃色ヘヴン!

一巻レビュー→ 【オススメ】 吉野マリ/桃色ヘヴン! マンガ一巻読破

パターンに見えるコメディなのだが、 細部がしっかり描かれているので面白さが違う。 官能小説部分をきっちり作りこんでいるところが この話を支えています。


「そこぬけRPG」最終巻出ました。

そこぬけRPG (6) (まんがタイムコミックス) が出ましてこれにて完結。ゲームメーカー舞台で、しかし開発交えつつも主人公がいるのは広報。会報誌作りの現場を描く内容で、女性上司の命によりコスプレしている主人公の下僕かげんを楽しく読ませてもらいつつ、最終巻は全体をまとめにかかるお話。消耗しやすい4コマ漫画ながら毎度楽しませていただきました。

【オススメ】 佐藤両々/そこぬけRPG


下巻も読みました「恋愛視角化現象」

・恋すると角が生える時代でのお話。で、下巻は上巻と比べていきなりアダルトな展開。ちょっと面食らった。いや別に内容がどうというわけではなくて、ティーンの話に終始するのかと思ったらオトナが主役の展開されていたので。そしてそれも相応に魅力的なのだった。

・ええと、他に書くこと特にないんだな。でも楽しく読んだので、上下巻まとめて買うといいと思うよ、うん。

恋愛視角化現象

【オススメ】 秋★枝/恋愛視角化現象 マンガ一巻読破


本仮屋ユイカが元キャバ嬢の弁護士役に挑戦! 「そこをなんとか」

本仮屋ユイカが元キャバ嬢の弁護士役に挑戦! - NHKオンライン ってこれが天下のNHK様の公式サイトでの表現ってんだから口があいて物が言えません。

事件は超リアル!物語は泣ける人情もの! お仕事ドラマの決定版!
というコピーの時点で、どうも傑作佳作になりそうな予感は全くしませんが、 麻生みこと「そこをなんとか 」 のドラマ化であります。

原作は第7巻が出ました(→ そこをなんとか 7 (花とゆめCOMICSスペシャル) )が内容は衰えず。しかし、キャバ嬢経験から試験通って弁護士に、という時点で努力家であり戦力家でありアタマも良いわけで、なので情にもろいし知識には欠けるが決してバカという描かれ方ではない本作のニュアンスを考えると、キャストはミスマッチのようでそうではないのかもしれない。本仮屋ユイカは、すれっからしに見える人が当然のように多い芸能人のなかでそういう感じがしない数少ない女優であるので。

【オススメ】 麻生みこと/そこをなんとか マンガ一巻読破


「迷走王ボーダー」再読

ボーダー vol.1―迷走王 (双葉文庫 た 33-1 名作シリーズ) [文庫].jpg 迷走王ボーダー ・「ネオ・ボーダー 」1巻を読んだが、さて、続編というけれど、あれ?どんな話だったっけっか?ということで前作を探してみた。が、「 ハード&ルーズ 」(狩撫麻礼+かわぐちかいじ)は出てきたんだけど、ということで新刊を探してみた。→ 迷走王ボーダー 文庫版全8巻 が即納。旧作きちんと売られているのは気持ち良い。新作を続編として売るなら、こうでなくっちゃ。

・ボーダー、ということであちら側とこちら側の世界に線がありつつ、迷走王というだけあり、その境界線をあっちへこっちへ。ニューミュージックをこけにしレゲエの精神を持ち上げブルーハーツを大フィーチャーするパンクな話、なのだが、現代社会に活を入れつつ、主人公はふらふらと。めちゃくちゃなようだが、嫌なものは嫌、という明確な線引があり、そこは譲れない。とはいえ最後は落ち着くところに落ち着く。壮大なモラトリアムであり、かつモラトリアムなまま生きていく。いや、自分のままに生きようとして、時代がそれに近寄ってきたというべきか。

・主人公・蜂須賀は破天荒な人物で、過去を隠す割には何があったというわけでもなく、急に自分探しにでかけて、本当に何かを捕まえて、それを小説にし結構売れて、しかもいまでも書店に在庫しているというロングセラーの類、でもそこから逃げ出して、その旅で出会った相手の家に押しかけ、さすがにずっと世話になるのは悪いという程度のプライドはあるので、同じ安い下宿のさらに最安、家賃3千円の部屋、元共同便所だったというところを借り受け住んでいるという。女にもてたいが世間とはずれていて、しかしそこに惚れる女もたびたびいる。酒に目がなく、喧嘩に強い。が短期ですぐ手に出るタイプ、加えて心がそのまま声に出て、取り繕って生きるような人間ではない。

・真面目な木村はともかくとして久保田の過去もよくわからないが、それなりに説明されてはいる。この二人が蜂須賀と共にするのは、まぁ、蜂須賀にそれだけの魅力があるということだろうか。・・・そういう話でもない気がするが。そしてこの手の話はボーダーのこちら側、底辺の話に終始しがちなのだが、過去の履歴にもあるように迷走する男なので、反対側に飛び出しもする。それも桁違い、大金を手に持ち、ギャンブルで当てまくる。レゲエのコンサートという極端な話もなり、その後はレゲエのおじさん−いや、髪は抜けてしまうので単なるルンペンなのだが、そこまで話を飛ばしてしまう。振れ幅が大きい人物だが、∞も0も同じだ、というのが主人公の思いである。となればボーダー上でやじろべえのように生きていくのが最善。平均台の上を走るように、あちら側におりたリスクのない暮らしを彼は避ける。

・そんな話で、面白いんだが、パンキッシュというわけではなく、何かをぶっ壊すわけでもない。というところで、狩撫麻礼とは何も関係がないのだが、思い出した作品がある。「BE FREE 」、いまや悪評しか聞かない江川達也の初期の作品である。この作品はすごかった。学校教師として出色異色な人物が生徒を巻き込んで行く話。学校をブルドーザで破壊するところは学生が読めばすっとする超パンク。ただし、面白い物語なのはそこまで。このあとは話が崩壊し、今の江川達也を想像できるぐだぐだかげん。江口寿史か江川達也か、という崩れ方で、確かにぶっ壊れているのだが、それをギャグに転化できていれば先ちゃんのようになれたのだろうなぁ。色々抱えているのだろうが、それをうまく捌く方法がなかったのは、「BE FREE」後期のぐだぐだが許されてしまったことに原因があるのだろう。そういう点も含めてパンキッシュな一作なのだけれど、これはさすがに新刊はなさそう。中古で全巻セットが投げ売りされているようなので、未読の方はぜひ。


いまどきに合ったユニークな教師もの、必読の「VIVO!」全3巻完結。

VIVO! 1 (マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ).jpg ・やる気のない教師を主人公に据えたユニークな作品「VIVO!」、 その教師っぽくないがそれが逆に教師らしい教師に辟易としていた 生徒を惹きつける、という内容は面白かったが、この先どうするのかな と思っていたところ、3巻という手頃な分量で終了となった。

VIVO!
マッグガーデン・コミック・オンライン - 全部無料で読める! マンガの庭!

VIVO! 2.jpg ・これは、「弁護士のくず 」のような話なのだろう。とはいえあちらの場合は主人公に若干の 演じている感があるの対し、こちらの主人公の場合は実際にそのまんま、 気取りも衒いもなく思ったことを口に出し行動しているだけ。 そこがまた良いのだろう。

・それだけのことをできるには相応の能力が必要であるが 主人公には実際に生活力がある。彼を理解できるのは少数であるが、 そもそもそれで良いと思っている。 主人公を慕う者も少数だがいるわけで、 彼らにとっては他の者他の場所ではなく、主人公のいるその場所が 最も合っていたのだろう。 万人向けの場所などなく、自分に向いた場所は自分で探さないといけない。

vivo!3.jpg ・ある種のユートピアであったが、 そこが学校であるので、その先には卒業があり、 つまり別の居場所を探す必要がある。 居心地の良い場所に終始しては 成長が止まってしまう。 だからこそ、ますます主人公のような性格の人物が 似合うのだろう。 この、学校が舞台である点で、先の「弁護士のくず」と違い、 登場人物が固定される一方で時間が流れ、結果 3巻で完結することになるわけだ。主人公が教職を 自らのしごととして考えていない点も大きい。

・人生の中のパートタイムにおける良い経験を 切り出したのがこの作品である。 こうした出会いがあったなら、その人は幸運なのだろう。 ただ本当に幸運な人は、過去を思い出し反芻したりはせず、 ずっと前を向いて常に幸運を携えて進んでいくように思うが。

・いい終わり方をしているのだが、それでも、 いずれ何年か後の話を描いて欲しくもある。

一巻レビュー→ 【オススメ】 瀬川藤子/VIVO!

史上稀にみる、 本当の意味でいいかげんな教師。そして、これが心地よい。

月間まとめ:当月の2番めにオススメしています→ このマンガ一巻がすごい!2011年11月編 マンガ一巻読破

年間まとめ:6番めに紹介しています → 2011年のベストセレクション マンガ一巻読破

金八先生のような教師ばかりじゃ息が詰まる、というのがマンガ読者では主流の考え方なのではないかと思う。共感を持って読む人が多そうな、教師らしくない教師の話。しかし、そこがいいという生徒もいる。とはいえカリスマ化や神格化されるような教師ではない。そこが良い。 これは、学校通っているような子に読んでほしいなぁ。気が楽になる人もいるだろうから。


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