ヤマモトマナブ氏の「リピートアフターミー」が旭川冨貴堂書店 末広店で絶賛発売中!

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・当サイトでも【オススメ】として紹介し、月間オススメでも1位としました、ヤマモトマナブ氏の「リピートアフターミー」。 2巻の発売が待たれるこの作品ですが、マンガ一巻読破の記事が、北海道にあります 旭川冨貴堂(ふうきどう)書店 末広店で宣伝用として 使われることになりました!

マンガ一巻読破ポスター.jpg

このようなポスターに加えて、

マンガ一巻読破とは?.jpg

という案内までしていただくことに・・・こちらが恐縮です・・・

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少しでも販売のお役に立てれば幸いです。ところで、なんで旭川冨貴堂書店 末広店さんで? とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、何故かは・・・ 冨貴堂さんで本をお求めになる際にお尋ねください!


Kindle連載:鈴木みそ「マスゴミ」


マスゴミ (Kindle 連載)

■【オススメ】定期的に届く。金額は当初支払額のみ。企画として画期的。

電子書籍は紙の書籍をそのままトレースするだけのものなのか。発展していくためには、紙から離れた発想も必要ではないか。という話かどうかは知らないが、Kindleが新たに仕掛けてきたのは、連載という形だった。・・・たとえば楽天が本当に市場を切り開く存在であれば彼らが仕掛けるべきはこういう新しいことであるのだが、あの会社はそういうことが全くできないところが失望され嫌われる理由である。労働集約的に、兵隊を働かせるという発想しかない、古いタイプの経営者のようだからなぁ・・・。それはそれとして。


楽天はどうでもいい。Kindleである。Kindle連載は、定期購読雑誌の電子化のように見える。が、実際は、単行本のプリセールである。単行本が出来上がる前に売る。作品は仕上がった回ごとに配信されたまっていく。最後には一冊の電子書籍となる。


著者というか発行者は、締め切りに追われることにはなるが、作品がすべて出来上がる前にリリースできる。そしてそこでカネになる。しかも、単行本としての収入全額が最初に入ってくる。消費者側は、最初に全額払う必要があり、未完成のものにカネを払うことにはなるが、その後の追加の費用はない。


毎回課金するシステムと違うメリット−発行側は最初にまとめて売上が立つ、消費者側は一度きりの課金で済むので総額がはっきりする、という、ビジネススキームである。で、マンガ自体はどうなのか?ということだが、本作の場合は、以前雑誌連載されたが休刊となり途絶した作品である。なので、実は旧作未刊行ものの電子版リリースにすぎない−いまのところは。なお雑誌というか元の出版社の名誉のために付け加えると、著者にはWEBサイトで連載継続のオファーがあり、そこまで丁寧に作品のことを編集サイドでは考えていたのだが、しかしその締め切りがあってないようなWEB連載に著者自身の気持ちがついていけなかった云々とあとがきに記されている。


表題作は週刊誌の雑誌記者である青年の話。女装にめざめつつある、という設定も用意し、ふだんは切り込めないところに女性の姿で切り込んでいく。エピソードがたまれば面白くなったろうが、4話で終了。2009年という時代性を考えれば先行していたのだろう内容もあるが、今読むとその感覚がないのが残念。逆にいえば、今、同じような先行した作品をKindle連載でできるなら斬新さは増したかもしれない。


あと2作短編を足して6作で380円。週63円也。高いか安いか、というとどうだろう。ページ数的にはやや割高なのかコレ?と考え始めると結構悩ましいが、380円という値付け自体は安く見える。


【データ】
鈴木みそ
マスゴミ 鈴木みそ短篇集
【初出情報】別冊プレイボーイ誌(集英社)で2009年10月から読み切り連載した「マスゴミ」4話と、「婚活クエスト」、コミックバンチ誌2006年12月号に描いた「マッスル!」の全6話。 フォーマット: Kindle版 ファイルサイズ: 20300 KB 出版社: 鈴木みそ (2013/10/25) 販売: Amazon Services International, Inc. 言語 日本語 ASIN: B00FWJSYCK
■評価→ B(佳作)
■購入: amazon→マスゴミ (Kindle 連載)

この本は「Kindle連載」の一部です。「Kindle連載」は連載形式で定期的にエピソードが配信されます。一度、ご購入いただきますと、追加料金なしで、最終号(最終エピソード)まで読むことができます。本連載は6回を想定しております。現在、4号まで配信されております。1週間毎に新しいエピソードが追加され、配信される予定です。

主人公のさえない雑誌記者は、女装をするときらびやかな美女に変身する才能を秘めていた! マスコミの衰退と電子化が進まない業界の問題をコミカルに指摘した問題作。 別冊プレイボーイ誌(集英社)で2009年10月から読み切り連載した「マスゴミ」4話と、「婚活クエスト」、コミックバンチ誌2006年12月号に描いた「マッスル!」の全6話。

■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 鈴木みそ/僕と日本が震えた日
【オススメ】 鈴木みそ/限界集落(ギリギリ)温泉
鈴木みそ/流出者

「長い道」は「ボーダー」に似ている。 【オススメ】こうの史代/長い道


長い道 (アクションコミックス)
■巻数の少ない文芸的な作品ほど、実は、電子書籍に馴染むのではないかと思っている。しかし文芸的なマンガはあまり電子書籍化されていないような印象がある。そんな中、こうの史代さんの作品はそうでもなくて、電子版で手に入る。「長い道」も紙に比べるとお手頃な価格で入手可能である。

■3,4ページで1エピソードなので、すらすら読める作品は、昔のマンガのような雰囲気で、昭和チックな夫婦の関係は、たとえば、むんこ「だって愛してる 」に近いが、いや、実はこの話は昭和的でさえない。

■親同士が決めた結婚、女は従順というのとは違うがぼんやりしたタイプにも見え流されるのもわかるが、遊び好きな男も何故か受け入れる。この、愛していたわけではない二人が一緒になる、という構図は、今となっては異様に見えるかもしれないが、つい最近までは普通の話で、江戸時代の夫婦なんてものは多くそんなもんだったとも言う。結婚は、いい年したひとりもの同士がくっつくという、それだけの社会的なものであって、別に政略結婚というのでもない庶民の間でも、惚れた腫れたばかりではなかったことは、たとえば今だと落語の世界で垣間見られる。いま以上に世界の狭い時代で、恋愛の延長で結婚が決まるなんてのは、それは特例に決まっているわけで、今だって出会いがないとか結婚できないってのは、単に、社会が出会わせて結婚させる仕組みを失い、忘れてしまったからである。

■という話はともかく、そういう、よくわからない結婚をした二人は、当然相応の過去があり、実は妻のほうが深いものがある。とはいえ、それは、ちらりと見せるだけのことで、なんというか、よく見えない道さんのご家族のほうが闇は深そうな感じはするのだが、それはそれとして。飄々とした二人の結婚生活は、地に足のついた感がなくて面白い。さらにいえば、途中で妄想的に、金持ちになった話が挿入されることもあるのだけれど、狩撫麻礼+たなか亜希夫 「迷走王ボーダー 」に似ているのだった。「ボーダー」がどんな作品かは・・・ 「迷走王ボーダー」再読 を参照のこと。


名古屋メシの予習に最適、榊こつぶ「美味しい名古屋を食べに行こまい」


honto電子書籍ストア - 美味しい名古屋を食べに行こまい 榊こつぶ 漫画ゴラク - 電子書籍
■名古屋の魅力は特色ある食
・新刊レビューが滞っておりますが、そんな中、毛色の違う記事をあげてみようかと思いまして、何の脈絡もなく名古屋旅行記であります。名古屋は食べ物に地域色があってしかも多様、それと地下街が発達していて好み、と言いつつ訪れるのは10年ぶり。前回はひつまぶしやら何やらは食べましたが、チャレンジしていないものもあったので、事前に色々予習をすることにしました。

■予習には、ガイドブックに情報誌を中心に
・旅行する際は定番の旅ものガイドブックを参照します。今だと「ことりっぷ」や「るるぶ」が書籍と電子書籍のハイブリッド書店【honto】では電子版も出ていて便利。iPadを持ち歩くのは重くない?と言われつつも、本を何冊も抱えるよりは使い勝手が良いです。で、ざらっと読んで、知ってる知らない、行った行ってないなどで区分けして、興味ある場所をピックアップ。で、情報誌、『東海ウォーカー 』など地域の今の情報が出ている雑誌もチェック。というのが定番です。
・今回は名古屋というキーワードで書籍も検索、居酒屋や喫茶店の本をチェックしていたところ拾ったのが榊こつぶさんの「美味しい名古屋を食べに行こまい」でした。内容としては一番まとまりが良くて非常に重宝。ちなみにネットは、調べたい情報を深堀りするには良いけれど、何もわかっていない状態ではやっぱりどうにもならず。とはいえグーグル・マップで店をブックマークしていくと移動手段も時間も一発で、これは非常にありがたい。いい時代になりました。なお「名古屋の居酒屋」「名古屋の喫茶店」は良い本でしたが、解像度低いのと背景の色味のせいで読みづらい。電子書籍はシンプルなほうが読みやすいです。

■移動はぷらっとこだまエコノミープラン
・マイル貯めて飛ぶには名古屋は近すぎて使うに勿体無い感があり、それがなかなか行かない理由になってましたが、東京→名古屋ならやはり新幹線が妥当かなということで、急がない旅なので移動はJR東海ツアーズの企画きっぷ、ぷらっとこだまエコノミープラン で。東京からだと片道7900円でドリンクつき。今回はグリーン車にせず。乗車率結構高くて席わりと埋まってましたね。

■アペリティフパーティーに行って来ました
・6月にはアペリティフの日ということで各地でイベントが開催されますが、名古屋でもありまして、たまたまアペリティフパーティが滞在中にあったのでチケットとりまして行って来ました、テレビ塔。昼開催なので4000円。狭いこともあるけれど結構な人がいて、平日の昼なんで女性が殆どですが、昼から酒のんで、いいですな。私も当然ワインを頂きます。かぱかぱと。どのお店も良かったですが印象残ったのは、レストラン ヴィトラ 名古屋 。料理もですがワインも用意されていて、お店で飲み食べするイメージがつきやすく、行きたい、と思いました。ので次の滞在時にはぜひ。っていつだろう。

■台湾ラーメン実食
・「美味しい名古屋を食べに行こまい」でも取り上げられている台湾ラーメン、本家の味仙 に行って来ました。本店ではなく矢場店ですが。学食のような大衆食堂スペースで、なんかだだっ広い。台湾ラーメンは普通のものとアメリカンを注文。もちろんアメリカンのほうが食べやすいですが、普通の台湾ラーメンも、警戒しながら食べたものの、うん、楊さんの汁無し坦々麺 を経験していればこれは別に普通だ。汗は出ますが普通に美味しくいただけます。『東海Walker 』だかであったら頼めと勧められていた白にんにくの芽炒めがあったのでラッキーと頼み、1000円しますがそれだけの味で十分に満足しました。餃子は・・・メニューでもフィーチャーされていないように、普通、かつすぐ冷める。楊さんから別れて出店した成家料理 の餃子がもっちりして小籠包っぽかったのを思い出しました。しかし味仙、いい店です。スタッフ間の仲は微妙そうですが。

■手羽先は元祖で。
・手羽先というと山ちゃんか風来坊か、といわれる二大チェーンですが、東京にも山ちゃんはあるので、ということで元祖である風来坊 を選択。実際行ったのは名駅南店。人通りのないところに現れるちょっと格好良さげな店で、もっと気楽な感じかと思ったんですがそうでもなく。手羽先は確かに美味しかったです、はい。お店の名前の芋焼酎と合いました。

■どて飯を競馬場で。
・JRAの中京開催は谷間ですが、名古屋競馬場 は開催中。行ったらたまたま東海ダービーの日。それまでに食事は居並ぶ飲食店の中で、なんかどの店もおんなじようなメニューでしたが、せっかくなのでどてメシを注文。うーん、ご飯はいらんかったか。B級グルメ堪能しつつ競馬、ですが最初はあたったもののオッズ手堅く、メインレースにつっこんだら見事にやられました。牡馬が勝つ方に賭けたんですが、牝馬強しの結果に。しかも雨まで降ってきてさんざん。事前に用意していけば、入場料はタダになるし往復きっぷ持参で有料席にも入れるし で、下調べは重要だなと反省。

■サンリオキャラクター大賞にターフィー参戦。
サンリオキャラクター大賞2013キャラが公約発表 しているというスパイス効き過ぎなパロディが展開されているのですが、これやります宣言。チャーミーキティだけがなめくさっていて「にゃあ」としか書いていませんが、他は色々。自虐的なものも多く話題になっております。他では、「うさぎキャラが1位になったら一緒にお花を植えに行きます!」という他力本願型、「ぴったり15位で高級イチゴを15名様にプレゼントします!」というズバリ当てましょう型も。かような具合にたいてい順位が示される中で、「今年だめなら 本当にイギリスに帰ります!」という、だめってどういう基準なんだろう?なピーターデイビス が切なくて哀しい。そんな中、ニューフェイスとしてターフィーが登場しています。あのJRAのキャラクターです。JRA、なりふり構ってませんね・・・。確かにサンリオとの共同開発キャラなのでこういう展開はあっておかしくないですが。「10位以内なら 競馬場にターフィーシートを作ってGIレースにみんなを招待するよ!」という公約に対し現在の途中経過は、7位 !でもその上の6位にはこれまた新顔の「ふくちゃん」、くすりの福太郎のキャラが。負けるなターフィー!名古屋競馬場でも投票を案内するチラシが用意されていました。

■Zepp行って来ました。
・雨の中出かけたのはZeppNagoyaTHE BAWDIES のチケットを名古屋会場で抑えて、それを中心にして組み立てた名古屋旅行だったのです。実は見るのは初めて。ライブ向きと思っていたんですが、楽器の音はそうだけれども、ヴォーカルが乗っかるともっさりというか、あんまり歌えていないのはツアー終盤だからなのか。客イジリのMCも含めて、暖かく応援できるファン向きという感じ。きちんとファンはついているようなので、5年10年して熟成したらいいライブアクトが見れそう。楽しそうに弾くJIMくんが素敵でした。

■ポートメッセなごやとトリトンライン
・どういうわけか名古屋くんだりまで来てエクステリア&ガーデンフェア を見に金城ふ頭のポートメッセなごや まで。出張ったあとは、水上バス、ということで、トリトンライン にのってガーデンふ頭まで。後者は土日祝のみ運航で900円。結構揺れますな。上に登ると手すりつかまってないとふらふらします。景色は、まぁ海辺はどこも、工場と倉庫なわけで、あんまり代わり映えはしません。船も内海に向かうので、大きな川を行く感じ。風があれば爽快です。

■モーニングは行けず
・名古屋といえば喫茶店のモーニング、という印象ですが、豪華なモーニングは名古屋ではないですね。それとヒルトン名古屋に滞在したので美味しい朝食をスキップする気になれず、午後でもモーニングの食べられるリヨン にも行く機会がなく。

■マウンテンは登らず
・愛知というと話題に登るのがマウンテン 。色物メニューが有名なわけで、それに挑戦する元気はないので登山しませんでした。

■駅立ち飲みも攻略できず
・実は楽しみにしていたどえりゃあ亭 なんですが・・・駅で飲める、ってんで終いはここでもと思っていたところ、調べると雲行きが怪しい・・・すでに閉店してしまっていた のでした。これは残念・・・。で、先に行かなかった山ちゃんの立ち呑み店が新幹線のりば付近にあったのでそこへ。


「めしばな刑事タチバナ」9巻をイーブックジャパンで買いました。


電子書籍は紙と比べて容量の問題もあって好き好きなので、どの書店で買うかというのは難しいのですが、キャンペーンをしているhontoで売っているならそこでいいじゃない、というのが私の意見です。でもダウンロード期限があるものや、そもそも売っていないものなら他の書店に目を向ける必要があります。ということで、「めしばな刑事タチバナ」、これはイーブックジャパンでリリースされましたがhontoにはありません。なのでこれはめしばな刑事タチバナ 青年マンガ 坂戸佐兵衛 旅井とり - 電子書籍・コミックはeBookJapanで買うことにしました。


Dモーニングを購読してみた。

週刊コミック誌の『モーニング』が電子化ということで月額500円なら試してみようかという気になり、単行本派でマンガ雑誌の継続購読など今世紀になってした覚えがない身ではあるがiPad版アプリをダウンロードしアドオン契約してみた。


・容量はかなり食うが、毎週木曜に最新号をダウンロードすると置き換わるスタイルのようで、なのでライブラリの保存は無理なようだが、容量を際限なく圧迫するということはなさそう。契約期間中のバックナンバーはダウンロードすれば閲覧可能な様子。現在は当該週と、それと前週号のみが可能か。アプリダウンロードしただけの場合はダウンロード後1週間にかぎり前号が無料で見られるという仕組みの様子、なので購読開始したらまずその週と前週は読めるということかな。


・中身だが、広告の類のページはなし。本当は情報告知ページも欲しいがページの柱の部分はそのままあるので雑誌特有の情報満載感はある。目次ページから各作品に飛べる点は便利。過去旧作のピックアップはありがたいと見るか邪魔臭いと見るか。戦略としては正しいと思うが冒頭に置くことはないだろう。かわりに収録されない作品もある(現時点では「バカボンド」と「BILLY BAT」)が、それが1作2作であれば、それしか読まないという人以外にはどうということもないだろう。とりあえず私は全く問題ない。


・で、雑誌を読むのは久々だったのだが、単行本に慣れた身としては、読みづらいことこの上ない。読み切りの話はともかくも、そうでないと、こう、中途半端というか。雑誌というのは読む習慣がつかないと読みづらいものなのだ、ということを確認した。週刊誌って習慣誌なのね。 そういう点で、途切れさせない定期購読というのは有効で、電子版っていうのは雑誌媒体の生き残りには重要かもしれない。契約解除しないかぎりプッシュできるわけで。


・『モーニング・ツー』は無料でも見ようとしなかった者が、『モーニング』は有料なのに購読契約したという事実にも注目していただきたいところ。金払ったら本気になるわけで、やっぱり月に100円でも200円でもとったほうがいい。金払っているからこそ読む習慣がつく。次の号が出たら置き換わる、となればきちんと読もうとするだろう。


・まぁ読み切れなくなったらすぐに解約するという話と裏表ではあるのだけれど、読んでもいない人がずるずる課金だけ続くという状況は後々大量解約に繋がる可能性があるので、アクティブユーザーに絞り込んでタイトに運営していくほうが正しいと思う。←追記:ちょっと話が飛んだね。利益あげるには読まれてなかろうがずるずる課金できるのが売り手としては望ましい。でも課金ユーザーがアクティブかどうか、その割合が把握できていないと継続性のあるビジネスとしては非常に危険。目先の利益を最大化しようとして将来の計画を不可視化することと、目先の利益を確保するのは当然ながら将来の計画も可視化できるようにすることと、どちらが良いか。継続性のあるビジネスでは将来が見えることがリスクヘッジとして大事。なので、アクティブユーザーに絞り込んで、そこで利益を上げるビジネススキームにしていくほうが、計画に甘さがなくてよろしいのでは、というお話でございます。



良質な1万と、凡庸な100万の話。

■記事は前後の文脈も追った丁寧なまとめ

「1万部で超面白い」「100万部でありきたり」どっちを担当したい 講談社の「採用面接質問」に侃々諤諤 J-CASTニュース という記事を読んだ。発言の前後の文脈も丁寧に追った、良いまとめ記事である。


■皆が同じ答えを返すことへの、面接官の憂鬱

編集者の質問の本質は2つある、と思っている。1つは、皆が判で押したように同じ答えを返す、ということである。二択の質問をしているのに、なぜか一方に寄る。別に「 1万部で超面白い」方の担当でも良いと思う。「その1万を10万、100万にしていきます、それが私の仕事だと思います」みたいな答えでもいいような気はする。とはいえそれも皆が皆、同じように答えられると、面接官としては正直うんざりだろう。そもそも正解がないと言っている質問なのに、みな機械的に同じ答えでは、張り合いがない。


■営利企業である以上、売上は重要

一方で、営利企業である以上、売上は重要である。なので「1万部」と「100万部」であれば、担当としてより重責なのは、「100万部」の作品の担当であるのは間違いない。しかも「ありきたり」の内容で100万部の作品など、どう切り盛りしていくかは難しい筈だ。その難題にどう対処していくか、その答えのほうが確かに気になる。そこにチャレンジしないというのは、無難に済ませている感は否めない。


■とはいえ、正解はない

ただ、編集者氏が言うとおり、正解はないのだ。たとえば、質問を無視して、「どっちも重要そうなのでどっちも担当したいです」と切り返すのはおそらく正しい。どっち?と聞かれているのに回答になっていない、と言い出す人もいるだろうが、そもそも与えられたルールに沿わなければイケナイという話でもない。「両方担当はできないんですか?」という問いかけはあってもいいだろう。そもそも1作品のみの担当というわけでは実際ないだろうし。作家さんにも会社にも認められ重責を担える編集者になりたいです、的な回答が正しいだろう、という話ではなく、面接官の問いかけは、会話をしたいからである、と考えれば、質問に対しては、正解を返すことが目的ではなく、その後の展開できる回答をするこそが重要であるのだ。


■ミリオンセラーには凡庸なものが多い

ところで。売れているものは売れているということ自体で正しいに質が良いのだ、という話があるが、これは正直、眉唾だと思っている。売れている/売れていない と、質の良い/悪い は完全に別ものである。売れているから良いものなのだ、は、正しくない。皆に支持されているから売れているのだ、ということ自体が、誤解であるからだ。


■売れるに質は問わない

ベストセラーはなぜ売れているのか。答えは簡単。宣伝量の問題である。話題になっているから、売れるのだ。買う側は、中身を見て買うわけではない。買ってから中身を知るのだ。なので、中身が良いことを確認してから買うわけではない。

大ヒットするということは、そのジャンルの標準的なヒット作よりも売れている。 つまり、 普段買わない人が買っているわけだ。 そういう人は、 良し悪しの判断ができない。 訓練されていないし、素養がない。素質自体がないかもしれない。

そして、購入という行為は自身の判断に基づくものである。 なので、たいていはそれを肯定するバイアスがかかる。 買ったものが悪かったと判断することは、買った自分自身を否定することになる−と意識下で思ってしまいがちである。買ったものを否定するのは相当なひねくれものなのだ。


■このサイトでは、売れようが売れまいが、良いものを探して薦めたい

そんな話をしてみたが。このサイトは、そんな中で、ある種の目利き、コンシェルジュ、セレクトショップ、ナビゲーター的な役割を果たしたいと思って始めたものである。大ヒットのなかにも、良いものはある。売れているから全部ダメかというと、そうではない。間違って売れてしまった、誤解されたまま売れている、本当に良いものというのもあるのだ。売れないからダメかというとそうでもなく、かといって売れないのは良いものだという話でもない。売れていようが売れていまいが、知られていようが知られていまいが、話題にのぼろうがのぼるまいが、質はそれとは別ものである。このサイトは、良質を思うものを応援したい、救いあげたい。良質でないものは、そんなものに金を使うよりも良質なものに使いたまえと言いたい。それがクリエイターのため、業界のため、ひいては消費者のため、私の喜びのためになると思っている。


■先々を考えれば質を問わないと自滅する

そうそう、売れることと質とは別だといっても、売りたいものなら質にはある程度以上の水準は目指すべきなのだ。なぜなら、買った人はそのものの質にふれるわけで、その際に失望することがあれば、結局はどこかで夢から醒めて、そこに金を使わなくなってしまう。80年代あたりのテレビ局製作の日本映画が惨憺たる出来栄えのためしばらく邦画が暗黒時代に陥ったことは良い例である。客は入っても駄作ばかりでは魔法は解けて稼げなくなる。出来を伴わないと、次の客になってくれない。業界としては、売れるものは質がある程度担保されているものでないと困るのである。だから、少なくとも悪質なものは、なるべく排除したほうが良い。売れているならなおさらである。本当はヒットしている駄作にこそモノ申すのが未来のためには不可欠なのだ。

・・・となると、「100万でありきたり」な作品なら、「ありきたりだけどソツなくよくできている」といった、ある程度の質の担保を目指すことが重要かもしれない。そんな会話を面接官とできたら、次のステップにあがれると思う次第である。


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