【オススメ】 石塚真一/BLUE GIANT SUPREME


BLUE GIANT SUPREME(1) (ビッグコミックススペシャル)

■【オススメ】大の新たな物語はドイツ・ミュンヘンへ。 また振り出しから始まる感じでもどかしく、 早く続刊が読みたい。

傑作ジャズ漫画である 「 BLUE GIANT 」の最終10巻は、あまりとってほしくない展開でもあり、しかしそれゆえに 強く植え付けられる話ではあったのだけれど、トリオを解散することにした 主人公は海外へ出ることにする。そこは師匠に相談して、で、そこは自分では 考えなかった、という場所に行くわけだが、そこはどこかというと、 ドイツであったという。


言葉もわからないが飛び込んでいく行動力。それをすごいと呼ぶべきか。 しかしよくわからない東洋人のジャズミュージシャンで実績もない彼は 信用がないので軽くあしらわれてしまう。が、彼はそこで自分から歩み寄らなければいけない、 と悟り、言葉の習得にも励む。・・・まぁずっと住むつもりなら片言くらい はできたほうがいいわけなのでそこは当然なのだが。


環境を変えた本作は、まるで前シリーズの開始当初と同じような内容である。 またここから始めるのか、とも思う。やっと名声のとっかかりを得たところ だったのに、誰も知らないところでまた一から始めるというのはどういうことなのか。 物語としては確かに、登るきっかけを掴むまでの話のほうが面白い。 一方で、彼自身は進化しているので、誰も知らない、ということはあるが、 技量面でいえばゼロから始めるわけではない。 彼の演奏には人を引きつける魅力が今まで以上にある。


ところが面白いのは、異国の地で彼に興味を持ちサポートしてくれる存在が 登場するのだけれど、その時点では彼の演奏を聴いていない。 彼の人間的な魅力だけで応援する者を作ったというのは、 ユニークである。だが結局本質はそういうことなのだろう。


主人公は外国に行ったことで、壁にもぶつかり、悩みもする。 もちろん日本国内でも同じことはあったろうが、 外国に一人きりなので、本当に詰まらないことにも躓く。 で、結局、考えすぎだと気づく。そう、それは前作で、お前は考えるな、 と言われていたことに通ずるのだ。立ち止まって考える必要はない。 突き進めばいいのだ。


じゃあこのあとは、どんどん突っ走って欲しい。 一巻の展開はもどかしい。続刊ではよりスピードを持って 疾走していってほしいと思う。なお電子版が同発となったのは 有り難い。


【データ】
石塚真一 (いしづかしんいち)
BLUE GIANT SUPREME
【初出情報】ビッグコミック(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】小学館 (2017/3/10) 【レーベル】ビッグ コミックス スペシャル 【発行日】2017(平成29)年3月15日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→BLUE GIANT SUPREME(1) (ビッグコミックススペシャル)

止まるわけにはいかない宮本大は、 単身ヨーロッパに渡る。 降り立ったのはドイツ・ミュンヘン。 伝手も知人もなく、ドイツ語も知らず、 テナーサックスと強い志があるだけだ。 「世界一のジャズプレーヤーになる・・・!!」 練習できる場を探すところから始まる挑戦。 大の音は、欧州でも響くのか―――


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 石塚真一/BLUE GIANT
石塚真一/そんでよし!
石塚真一/石塚真一短編集 東京チェックイン
【オススメ】 石塚真一/岳

■当サイトの月間オススメはこちらから

【オススメ】 kashmir/ななかさんの印税生活入門


ななかさんの印税生活入門 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

■【オススメ】ラノベっぽいタイトルで、 ラノベを書こうとする女の子を描く漫画、 というのはユニーク。

中学生女子を描く4コマもの。 両親がともにマンガ家という家庭で育った 女の子が小説家を目指す、という ひねったというかひねくれた設定のお話。


友人とのコントのような展開をしつつ、 美術部員とその顧問とを巻き込んで話は進む。 ヒロイン自身はラノベ書きを目指すのだが、 ラノベなので絵は大事、 美術部を絡めることで絵も漫画の中に 自然と出て来る形になっている。


基本的には女の子たちのかしまし漫画。 だべって漫才する系だが、先生もそこに 絡めるところが著者の持ち味。 更に、学園もの部活ものにありがちな、 だべっているだけ系ではなくて、 制作物をきちんと作っているところも 志が高い。


ライトノベルの世界を 面白く表現しつつ、とはいえヒロインが目指す世界なので 揶揄するのではなく、 かつヒロインが成長している様も見せる、 という難しいことをこなしている良品。


【データ】
kashmir
ななかさんの印税生活入門
【初出情報】まんがタイムきららMAX(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】芳文社 【レーベル】MANGA TIME KR COMICS 【発行日】2017(平成29)年3月15日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ななかさんの印税生活入門 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
放置気味に育てられた中学生のななかは、両親を見返すため、 web小説で一発当てて夢の印税生活を目指すことに。 次々と飛び出すラノベ・web小説に対する独特すぎる分析には思わず吹き出してしまうこと必至。 「〇本の住人」等のkashmirが送る完全新作です。


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 kashmir/ぱらのま
【オススメ】 kashmir/デイドリームネイション
【オススメ】 kashmir/百合星人ナオコサン
【オススメ】 kashmir/○本の住人

■当サイトの月間オススメはこちらから

【オススメ】 磯谷友紀/あかねのハネ


あかねのハネ(1) (ビッグコミックス)

■【オススメ】遅れてきた才能を主人公とするスポーツもの。 主人公のキャラクターは良いが、ライバルの造形はどうだろう・・・。 とはいえ主人公のおかげで面白いのは確かだが。

勝つこと大好きなポジティブなスポーツ少女が主人公。 学校まで片道6キロを毎日自転車通学という環境で 鍛えられ、中学の女子サッカー部では九州大会を勝ち進んでいたのだが、 父親の転勤に連れられて東京へ。しかし女子サッカー部のある 高校には受からず、彼女の進学先はサッカー部のない学校だった。 ただ同級生には、だったらユースに入ったら?と言われ、それもそうか、 と思っていたところ、体力測定の際にバドミントン部のコーチにスカウトされるのだった。


運動能力があり根性も備えるヒロインがその才能に注目されて遅れてきた天才となる話、なのだろう。話の運びはゆっくりめなのは成長譚を描くにあたり良い 進め方。ところで学校はスポーツが盛んで特待生もおり、一般入学へのスカウトはその特待生へプレッシャーをかけるため、程度ともいわれている。


バドミントン自体は経験がものを言うスポーツのようで、それはつまり人材が厚くなったということでもあるのだろう。インハイ出場者は一番遅くても12歳には競技を始めている、という。だが、スカウトしたコーチは実力者で、経験もなく一気に駆け上がった選手も知っており、現状の自校では行き詰まっているとも感じており次のステージにあがるにはヒロインのような存在が必要であると思っている。元経験者だがこの強豪校でレギュラーは無理としてマネージャーを志望した子と仲良くなり、ヒロインはバドミントンに賭けてみようと思い始める、という展開である。


このヒロインの性格が負けず嫌いというか良い意味で勝つことに喜びを覚えるタイプで、ポジティブな上に勘が良い。一方、ジュニアのチャンピオンだったという同級生は、バドミントンは遊びではない、本気でない人間にやってほしくない、と頑なで閉鎖的な考えを持っており、ヒロインの存在自体を良く思わない。しかも憧れのコーチがなぜかヒロインに肩入れするので余計にその思いが強くなる。こうした閉鎖的なものを打破したいからこそのコーチのスカウトなのだろうが、この辺の描き方は少々違和感あり。伸びしろのないチャンピオン、という役割としてこの同級生を設定しているのだろうか。その悲劇性もあわせて描くというならわかるが、ヒロインと切磋琢磨していく存在としてはちょっと線が細すぎる。その性格が変わっていく話、というのは都合が良すぎるし、設定間違っちゃったんじゃないかな、と思わないでもない。


とはいえ、どうせやるなら一番になりたい、というヒロインの設定だけでも十二分に面白い。彼女が下手に悩む話にはしてほしくないが、まぁ、そういう展開にはなりそうにないので安心かな。


【データ】
磯谷友紀 (いそやゆき)
あかねのハネ
【初出情報】スピリッツ増刊ヒバナ(2016年) 【発行元/発売元】小学館 (2017/3/10) 【レーベル】ビッグ コミックス ヒバナ 【発行日】2017(平成29)年3月15日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→あかねのハネ(1) (ビッグコミックス)
田舎のサッカー少女だった深山あかねは、勝つことが大好き。仲間たちとサッカーに打ち込む日々を送っていた。そんなある日、父の仕事の都合で東京に引っ越すことに。 しかし、新天地の高校には女子サッカー部がなかった。部活を迷っている頃、サッカーで鍛えたあかねの足を気に入ったバドミントン部のコーチ・汐里にスカウトされる。 バドミントン部の強豪校で、初心者はあかねただ一人。クラスメイトでオリンピックを目指し、バドミントン一筋という鈴木佐羽子は、そんなあかねを快く受け入れられずにいた。 導かれるように出逢った羽根が、あかねの青春を変えていき……!?


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】磯谷友紀/ぼくの夜に星の出る
【オススメ】 磯谷友紀/海とドリトル
磯谷友紀/屋根裏の魔女
磯谷友紀/本屋の森のあかり

■当サイトの月間オススメはこちらから

【オススメ】枩岡佳範/フルバック


フルバック(1) (講談社コミックス)

■【オススメ】高校ラグビー部マンガ。才能あるがまだ荒削り、という 定番だが、ライバル設定が適切で楽しめる作品になりそうな佳作。

ジュニアラグビーのクラブチームに所属していた主人公。 中学の最後の試合、全国大会がかかる決勝戦でラストワンプレー のゴールキックを大きく外したのがトラウマになっていた。


そんな彼にはジュニア時代の先輩がいて、地元の名門高校で レギュラーとなっている。吹っ切れていない彼を見て先輩は 秩父宮ラグビー場へ連れて行く。そこでは女子ラグビーの日本代表 のテストマッチが行われていた。先輩が後輩として紹介したのは、 高校一年で日本代表に選ばれた女子部員。彼女のプレーを見て、 彼は自身のラグビーへの思いを再確認する。


そもそもが中学最後の試合も中学生としてはそこまで届くこと 自体が異例、先輩が足繁く通う時点で主人公の潜在的な力 は評価されている。憧れの存在として女子部員があり、 さらに先輩との軽い遊びの対決で主人公の速力が凄いものであると 読者にも示される。


面白いのは、中学時代に全国まで行き優秀選手になった 人物が同じく新入生として入部してきて、主人公と同じポジションを 取り合うとところ。まぁスポーツものでポジションの是非はそもそも なかろうからその辺は正直どうでも良いのだろうが。さらに、 そうした人材が揃いつつ、学校は名門ではあるが花園からは ここしばらく遠ざかっており、つまり同じ県の競合を倒す必要があり、 倒してもそれは終わりではなく花園という舞台も待つ、という設定なので クライマックスが複数作れる。


ヒロイン的存在をマネージャーではなくプレイヤーとして出してきたところも 考えられている。読んでいて自然に乗ってくる作品である。 なのに、2巻で完結らしいという・・・。→フルバック(2)<完> (講談社コミックス) ああ、amazonのレビューで「ラグビーという最高に危険なスポーツなのに、作品中、中高生が何故、ヘッドキャップ無しでプレーしているのか。」というコメントがあるのは、なるほど、そうだよな、と・・・。


【データ】
枩岡佳範 (まつおかよしのり)
フルバック
【発行元/発売元】講談社 (2016/12/16) 【レーベル】少年マガジンコミックス 【発行日】2016(平成28)年12月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→フルバック(1) (講談社コミックス)
中学時代、全国大会出場を懸けた試合でミスをしてしまった秋月 団。塞ぎ込む団だったが、女子ラグビーで夢を追いかける少女・護国寺さくらと出会い、ラグビーを続けることを決意! 新たな仲間達とともに聖地“花園”への挑戦が始まる! 諦めない強靱な精神、そして仲間を信じる心! 新時代の高校ラグビー漫画、誕生!
中学最後の試合、全国大会を懸けた決勝戦で逆転のゴールキックをミスしてしまった秋月 団。塞ぎ込む団を見かねて、ジュニアチームの先輩・八丈島が連れ出したのは、女子ラグビーの日本代表戦。そこで、ひたむきに夢を追いかける護国寺さくらと出会い、団はラグビーを続けること決意する! “ゴールキック”も“全国大会”も次は決める! 聖地“花園”を目指し、団の高校ラグビーへの挑戦が始まる!!


■当サイトの月間オススメはこちらから

【オススメ】 白浜鴎/とんがり帽子のアトリエ


とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)

■【オススメ】魔法使いもの。「魔法」の意味づけ方が興味深い。

ヒロインであるココは仕立て屋の娘。母の仕事を手伝い、 採寸などはお手の物。そんな彼女は、魔法と魔法使いに憧れを 持っていた。


魔法使いがいる世界の話。彼女の店に、魔法使いがやってくる。 そこで魔法が使われる場面に遭遇、見てはいけないとされていたが、 魔法をかける瞬間がみたい!という欲求に耐えかねた 彼女はこっそりと覗き見る。魔法は、かけるものでなくて、ペンで描くもの、だった。 実は彼女は昔、魔法の絵本というものを買った過去がある。 そこに載っていたのは魔法陣。いままでずっと意味がわからなかったのだが、 実際の魔法使いの姿をみて、彼女は、絵本の意味が何だかわかった。 そこで見よう見まねで作り始めると、魔法が発動する。というか、発動してしまう。


魔法は生まれつきの性質に基づき使えるものだとするファンタジーがある一方、 呪文を詠唱すればいいとか魔法陣を描けばいい、 という話もままある。本作の場合は後者、なのだが、 そうした社会で人間同士が魔法を使って戦いあったので生き残ったものたちが 結託し、彼らは魔法使いとして魔法を封じ込み、以来、魔法使いとは生来の 資質に基づくものである、というフィクショナルな世界を構築している。 そんなトリッキーな話である。今こう書いてみると、そのフィクションに綻びが生じないのは無理があるような気がする。


なので、ヒロインはその綻びを露見させるトリックスターとして存在している。 彼女を使って何かを操りたい存在が背後にある。それは社会からとれば悪の存在、 なのだが、そもそもの現在の世界がフィクショナル、虚構であって、 賢者が統治する社会、という無茶なスタイルであることから、 単なる悪として描かれるのではない展開を希望する。


彼女のことを発見し師匠となる存在は、既存の魔法使い世界とは 相容れないものがあり、一方で彼女を使って辿りたいものもあるようで、 真の主人公はこちらの師匠のようにも見える。ヒロインと先生とで、 2つの話が軸となって転がっていくようであれば今後も面白い話となるだろう。 ヒロインの場合は精神的に成長して色々なことを自分の頭で考え始めないと 面白い話になりにくいが、考えられる子として作り上げられているので大丈夫だろう。


【データ】
白浜鴎 (しらはまかもめ)
とんがり帽子のアトリエ
【発行元/発売元】講談社 (2017/1/23) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年1月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。



■当サイトの月間オススメはこちらから

【オススメ】黒澤R/先生ごめんなさい


先生ごめんなさい : 1 (アクションコミックス)

■【オススメ】夫婦と義父と、他人の子供。疑似家族 ものに見えるが、隠されている何かがある。ミステリなのかホラーなのか・・・。

夫婦が引っ越してきた家には、屋根裏に子供が隠れていた。 その子を受け入れる妻。ところで夫婦には夫の義父も一緒で、 しかし小学校の先生だったという義父はボケているようだった。


陽気に見える妻、口うるさい夫、しかしうまくやっていそうな 二人。だが義父が精神を病んだのはその妻が関係があるような 匂わせがあり。


一見普通に見えるが何かを覆い隠して暮らしている家族の話。 なのだろうか・・・。面白そうだが電子版の一巻は90ページほどで 終了。んーそれでこの値段設定ですか・・・。電子版2冊をまとめた のが紙の単行本でこれが2/21に発売。→先生ごめんなさい(1) (アクションコミックス) 電子版先行とはいえ、 紙のほうが安いという値段設定は納得が全くいかないのだが・・・。


【データ】
黒澤R
先生ごめんなさい
【発行元/発売元】双葉社 (2016/7/15) 【レーベル】毒りんごcomic ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→先生ごめんなさい : 1 (アクションコミックス)
若夫婦・ゆずと清、そして事故の後遺症を持つ、清の父親・巡一の3人家族がとある田舎の一軒家に引っ越してきた。さっそく屋根裏部屋を掃除しようとすると、人の気配…。なんとそこには、ほたるという名前の男の子がひとり住み着いていたのだった――。謎の少年の正体は!?そしてゆずと義父の巡一の隠された過去とは!?『相姦の赤い河岸』、『あなたの奥さんもらいます』、『復讐の未亡人』等で人気の気鋭作家、黒澤R最新作!!


■当サイトの著者他作品レビュー
黒澤R/漫画家さんいらっしゃい! R's Bar 漫画家の集まる店

■当サイトの月間オススメはこちらから

【オススメ】 鴨居まさね/にれこスケッチ


にれこスケッチ 1 (フィールコミックス)

■【オススメ】主人公は30歳手前でアルバイト、 初恋の人の職場に押しかけて働いているが、 相手には既に奥さんもいて・・・。

傘つくりをしている作業場。社長と社員ふたりに アルバイトひとり。そのアルバイトが主人公。 28歳実家住まい、週5で3年働いているが、 社長からは「ウチでおまえが社員になることは万が一にもない」 と宣言されてしまう。


社員二人くわせるのがカツカツで、かつ主人公は押しかけバイト、 しかも主人公の姉が社長と同級生でつまりは昔からの知り合い という関係。幼いころに刷り込まれて以来彼を追いかけてもいたのだが、 気がつけば彼は既婚者に。実は主人公の母が仲人のようなもの。 とは言いつつ主人公もOL経験がありその頃は同棲したりも していたのだが。


そんな話をどう転がすのかというと、主人公の実家がブラシ、刷毛つくり をしている。で、祖母の具合が悪くなってきたので母から家業を継がないか、 と主人公が持ちかけられるという展開である。


主人公の世界が狭いので登場人物はかなり限られている。 その箱庭のような世界で話を煮詰めていくので、 最初は呑み込みづらかった設定も読み進めるうちにじんわりと 染み込んできた。


基本的には家族の話なのだが、 それが知り合いのお兄さんまで拡張されている疑似家族ものという印象。 ちょっとした家内制手工業の昔ながらの物作り、ということを 絡めているところが他の作品にないユニークさで面白い。


【データ】
鴨居まさね (かもいまさね)
にれこスケッチ
【発行元/発売元】祥伝社 (2017/1/7) 【レーベル】FEEL COMICS 【発行日】2017(平成29)年1月7日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→にれこスケッチ 1 (フィールコミックス)
鴨居まさね最新作!!! 28歳、恋も就職も見込みゼロ。職人修業はじめます! “にれこ”は、傘職人・清田(きよた)くんの工房でアルバイト3年目。しかし、20年来片思いの清田くんは既婚者だし、就職を狙うも「社員にはしない」と宣言されるしで、恋も仕事も先は見えない。そんな中、実家であるブラシ屋の跡継ぎに指名されたにれこは――? 「ブラシ屋なんて…地味すぎる!」三姉妹の末っ子・にれこのブラシ職人修業の日々


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 鴨居まさね/君の天井は僕の床

■当サイトの月間オススメはこちらから

<< | 2/308PAGES | >>

search this site.

selected entries

categories

profile











ブックオフオンライン

チケットぴあ

WOWOW



fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ

日経エンタテインメント!
日経トレンディ (TRENDY)
LDK(エル・ディー・ケー)
MONOQLO(モノクロ)
家電批評
週刊ダイヤモンド
週刊東洋経済
宣伝会議
トッププロモーションズ販促会議
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
競馬最強の法則
競馬王

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM