【オススメ】枩岡佳範/フルバック


フルバック(1) (講談社コミックス)

■【オススメ】高校ラグビー部マンガ。才能あるがまだ荒削り、という 定番だが、ライバル設定が適切で楽しめる作品になりそうな佳作。

ジュニアラグビーのクラブチームに所属していた主人公。 中学の最後の試合、全国大会がかかる決勝戦でラストワンプレー のゴールキックを大きく外したのがトラウマになっていた。


そんな彼にはジュニア時代の先輩がいて、地元の名門高校で レギュラーとなっている。吹っ切れていない彼を見て先輩は 秩父宮ラグビー場へ連れて行く。そこでは女子ラグビーの日本代表 のテストマッチが行われていた。先輩が後輩として紹介したのは、 高校一年で日本代表に選ばれた女子部員。彼女のプレーを見て、 彼は自身のラグビーへの思いを再確認する。


そもそもが中学最後の試合も中学生としてはそこまで届くこと 自体が異例、先輩が足繁く通う時点で主人公の潜在的な力 は評価されている。憧れの存在として女子部員があり、 さらに先輩との軽い遊びの対決で主人公の速力が凄いものであると 読者にも示される。


面白いのは、中学時代に全国まで行き優秀選手になった 人物が同じく新入生として入部してきて、主人公と同じポジションを 取り合うとところ。まぁスポーツものでポジションの是非はそもそも なかろうからその辺は正直どうでも良いのだろうが。さらに、 そうした人材が揃いつつ、学校は名門ではあるが花園からは ここしばらく遠ざかっており、つまり同じ県の競合を倒す必要があり、 倒してもそれは終わりではなく花園という舞台も待つ、という設定なので クライマックスが複数作れる。


ヒロイン的存在をマネージャーではなくプレイヤーとして出してきたところも 考えられている。読んでいて自然に乗ってくる作品である。 なのに、2巻で完結らしいという・・・。→フルバック(2)<完> (講談社コミックス) ああ、amazonのレビューで「ラグビーという最高に危険なスポーツなのに、作品中、中高生が何故、ヘッドキャップ無しでプレーしているのか。」というコメントがあるのは、なるほど、そうだよな、と・・・。


【データ】
枩岡佳範 (まつおかよしのり)
フルバック
【発行元/発売元】講談社 (2016/12/16) 【レーベル】少年マガジンコミックス 【発行日】2016(平成28)年12月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→フルバック(1) (講談社コミックス)
中学時代、全国大会出場を懸けた試合でミスをしてしまった秋月 団。塞ぎ込む団だったが、女子ラグビーで夢を追いかける少女・護国寺さくらと出会い、ラグビーを続けることを決意! 新たな仲間達とともに聖地“花園”への挑戦が始まる! 諦めない強靱な精神、そして仲間を信じる心! 新時代の高校ラグビー漫画、誕生!
中学最後の試合、全国大会を懸けた決勝戦で逆転のゴールキックをミスしてしまった秋月 団。塞ぎ込む団を見かねて、ジュニアチームの先輩・八丈島が連れ出したのは、女子ラグビーの日本代表戦。そこで、ひたむきに夢を追いかける護国寺さくらと出会い、団はラグビーを続けること決意する! “ゴールキック”も“全国大会”も次は決める! 聖地“花園”を目指し、団の高校ラグビーへの挑戦が始まる!!


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