【オススメ】 宮島礼吏/もののて


もののて(1) (講談社コミックス)

■【オススメ】異形ものというひと捻りを加えた忍びもの。

2巻(もののて(2) (講談社コミックス) )が出てしまいましたが遅ればせながらご紹介。江戸時代を舞台にしたお話。 「江戸忍稼業」とあるように忍びの話だが本編ではその辺りのネタは 後方に回してまず物語を転がしており、その展開が上手くて読み手をぐっと 鷲掴みにする。個人的には冒頭にある

物事は完成と同時に崩壊が始まるのだよ
という文が常々思っていることではあるのでその時点でぐぐっと興味が沸いた。


時は江戸時代、何か見えない連れと話しながら歩く浪人風の男。これが 主人公らしい。他方のヒロインは、飯屋で美味しそうに食事をする旅の娘。 その店で話題になっているのは、魔獣の話。「もののて」という異形の化物が現れているのだという。そんな話を聞いているさなかに、店にやってきた借金を取り立てる男。これが冒頭の浪人らしい。で、旅の娘がその後店を出ると、そこでは男が春画、春本を借りていたのだった。


導入部では重要な情報を不必要な情報にくるみつつ提示。加えて少女は男の手に気づく。それは常人とは逆さについた異形の手。「”異形”は災いの元」と言われるなか、しかし医術をかじった彼女はその手を愛おしく思うのだった、という話が続く。


その彼こそが「もののて」と呼ばれる存在であり、彼と彼女は行動をともにするバディものとして物語は展開していく。というところまでは展開として当然だろうと読める。一方で、そんな彼が実は忍びとして潜入しており、とはいえ大事を起こすことは任務にはなかったこと、さらに彼女をスカウトしようと考えていたこと、などは、そう転がすのか、凄いな、と感心する。


まぁ、情報量多すぎ、詰め込みすぎ、という感じもしないではないが、手かずの多さは話を面白くするための大事な方法。とはいえエロネタまで投入しているのはサービスしすぎというか、ちょっと無茶しすぎ、無理しすぎか。とはいえレンジを広くとって話の振れ幅をもたせたことが本作の面白さにつながっているのだろうから、ここまで詰め込んだことは賞賛すべきことだと思う。ということで、 続刊、買います。


【データ】
宮島礼吏 (みやじまれいじ)
もののて
【発行元/発売元】講談社 【レーベル】少年マガジンコミックス 【発行日】2016(平成28)年11月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→もののて(1) (講談社コミックス)
『AKB49~恋愛禁止条例~』の宮島礼吏、最新作!! 江戸時代、異形の化け物“もののて”の噂が飛び交う中山道街道筋。旅の娘・おこたは左右の手が逆についた奇妙な“逆手”の男・皆焼と出会うのだが…。斬新忍活劇!
剣を握れば、刀を纏った獣の如し!!江戸時代、異形の化け物“もののて”の噂が飛び交う中山道街道筋。旅の娘・おこたは左右の手が逆についた奇妙な“逆手”の男・皆焼と出会う━━。泰平の世の忍たちは日々働いていた! 世知辛くも壮大な“江戸忍稼業”堂々開幕!!


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