【オススメ】 鬼頭莫宏/双子の帝國


双子の帝國 1 (BUNCH COMICS)

■【オススメ】戦争と神聖娼婦を中軸とする物語。 それをファンタジー世界で魔法使いと呪いという文脈に 絡めて展開するのが異質。

飢えて生活に困り娘を口入れに出す男。 「娘の口入れは村役場で」という立て看板がある。 娘の行末を尋ねると「さあ/どこかの街で働くことになるか大陸へ送られて神聖娼婦になるか」その後に出てくる海軍の軍艦は、空を飛んでいる。つまりは、そのような世界の話である。


主人公は一組の男女。男は部族が滅ぼされ帰るところがない。そして、魔法使いを追っている。なぜなら魔法使いに呪いをかけられているから。女性は、そのために触れられると、触れた者を死に至らしめてしまう。男はその女を買ったので、買った女に触れられないなんて、と思い、呪いをなんとしても解きたいと思っている。・・・え?そんなツマンナイ話なの?


しかもこの男の民族は男尊女卑ということで、態度もひどい。え?こいつが主人公ってことでいいんですか?そして話は、空を飛ぶための超工業「空缶(そらがま)」や魔法使いをめぐり各地で主導権争いが起こっているという政治戦争の話を交え、登場人物が増えていく。普通の話であれば、増えていく一方で人物の関係図がややこしくなってくるが、本作の場合は使い捨てのキャラクターも多く、役目が終われば容赦なく退場していく。うーん、この非情な展開はすごいな。


ロードもの、バディものの雰囲気を漂わせつつ、ストーリーはこの話でまだ描かれていないそもそもの出発点へ、主人公たちをはじめ皆が集まっていくという展開を示して続刊へ。物語は何も始まっておらずこれから、ということで評点は期待値のみだが、 他の人ではまぁ描かないだろう内容であることには間違いがない。 それだけで読む価値がある。


【データ】
鬼頭莫宏 (きとうもひろ)
双子の帝國 (ふたごのていこく)
【初出情報】コミック@バンチ(2015年〜2016年) 【発行元/発売元】新潮社 【レーベル】BUNCH COMICS 【発行日】2016(平成28)年3月15日初版発行 ※紙書籍で購入 2巻も刊行済→双子の帝國 2 (BUNCH COMICS) ただし電子版はまだ
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→双子の帝國 1 (BUNCH COMICS)
構想10年。「なるたる」(講談社)「ぼくらの」(小学館)「のりりん」(講談社)の鬼頭莫宏が描く戦争物語が開幕! 漂泊の民「空霞」の生き残りであるガウは、触れるものを死に至らしめる謎の少女フアと二人で旅をしている。フアの呪いを解く為に死滅したはずの魔法使いを探すのだが…。光国VS大陸。戦艦が超工業によって空を飛ぶ世界で、二人が行き着くのは?


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