【オススメ】 川端新/神軍のカデット


神軍のカデット(1) (ビッグコミックス)

■【オススメ】 二・二六事件にダークファンタジー要素を盛り込んで 描く作品。

二・二六事件当日。 首謀者は、黒龍様の神託者と呼ばれる青年将校だった。 その者を止める任務に就くのは彼を昔から知る者。 二人の出会いに遡り、話は十一年前に戻って描かれる。


「帝都物語」のようなテイストの話。 一方は軍人だった父をなくし 戦死者遺児の学費免除を目指し難関の陸軍幼年学校に合格した母思いの少年。 他方は上級生だが軍歌自体が好きではないと言い放つ少年、 ただし彼は憲兵司令官の息子である。


水と油に見えた二人だが、しかし繋がるものがあり、下級生は狼を眷属として 従えており、上級生には龍がついていた。その龍の強大な力が上級生を守るがゆえに、 彼にちょっかいを出した者は大きな害を被ることが多々あり、そのため彼は 争いごとを忌避するようになっていたのだった。


経済規模と科学技術が戦力となる時代に、眷属を兵器として使おう、とする 発想を持つ軍上層部がおり、それにより翻弄される主人公たちの話。 面白そうだが、結末であろう二・二六事件をまず見せてしまったのは話の構成上 どうなのか。さらに、過去の史実にあわせて描くというとフレームは出来上がっていて 構成しやすいものの当然窮屈さも出る。本来なら現在から未来にかけて描く のが順当でそうでなければ異世界ものにするほうが話の広がりはできるし センセーショナルなものに仕上がるのだけれど、なぜ過去を題材にとってしまったのか。 その点はせっかくのフィクションの世界で物語を構築していくうえで 残念に思うところである。


【データ】
川端新 (かわばたあらた)
神軍のカデット
【初出情報】月刊!スピリッツ 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2016(平成28)年8月17日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→神軍のカデット(1) (ビッグコミックス)
雪の舞う帝都東京、昭和十一年二月二十六日。 青年将校およそ千五百名がクーデターを起こす。 首謀者は“黒龍様の神託者”と呼ばれる男・橘 英治。 その橘を止める任務に就いたのは 大狼の眷属を従えた特技兵・有賀 仁少尉。 橘と有賀、 帝都の命運を握る二人の出会いは 十一年前の陸軍幼年学校時代に遡る!
まだ年端もいかぬ将校生徒(カデット)たちと 陸軍大臣ら陸軍上層部の思惑。 そして世界戦争を支配するほどの 力を持つ“眷属”の存在。 勇敢で臆病で、軟弱で気高く。 みずみずしき将校生徒が躍動する! 二・二六事件を幻想解釈した うつくしき軍国ダークファンタジー開幕!!


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