【オススメ】 衿沢世衣子/うちのクラスの女子がヤバい


うちのクラスの女子がヤバい(1) (少年マガジンエッジコミックス)

■【オススメ】役に立たない超能力もの連作短編。

クラス委員を一緒にしている女子にある日急に避けられるようになってしまった男子。 何が原因だろうと考えるが思い当たるふしがない。 そこで気づいたのがその日来ていたTシャツ。「寄らばはらわた引きずり出す!」と 書いてあったのが見えたのか。透けて見えることなどない、ないのだが、いやでも、「うちのクラスの女子ならありうる」


思春期性女子突発型多様可塑的無用念力、略して無用力。 そんな能力を持つ女子をあつめたクラスの物語。 基本的には無害な上に役に立たない。 で、件の彼女は透視能力を持っているのだった。 しかも心拍数があがったときだけ、人も透けて眼球むき出しの顔とか筋とか血管とかが 見えてしまうのだという。


超能力といってもそんな刹那的な能力の話。そうした子がいっぱいおり、社会も それを認識しているという、都合のよいハード設定のうえで成り立たせている 物語である。が、そこまで都合よく設定を絞り込んだところが面白みを抽出して いる。意味不明な能力ばかりで、しかも常に発揮されるわけではない、 というところが肝。物語としての転がりがあると面白いのだがそこは続刊に期待。


ご紹介するの忘れているうちに2巻が出てしまいました。あわせてどうぞ→うちのクラスの女子がヤバい(2) (マガジンエッジKC)


【データ】
衿沢世衣子 (えりさわせいこ)
うちのクラスの女子がヤバい
【発行元/発売元】講談社 【レーベル】MAGAZINE EDGE KC 【発行日】2016(平成28)年4月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→うちのクラスの女子がヤバい(1) (少年マガジンエッジコミックス)

1年1組はどこにでもあるごく普通のクラス。だけど、他のクラスとはちょっとだけ違うところがありました。女子生徒がみんな、「無用力」と呼ばれる、まるで何の役にも立たない、それも思春期だけしか使えない超能力を持っていたのです――。思春期女子はへんてこで、それがフツーで、みんなかわいい! 衿沢世衣子が描く、思春期限定・ちょっと不思議なハイスクール☆デイズ!


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