【オススメ】 中川貴賀/リメインバッド


リメインバッド (アフタヌーンKC)

■【オススメ】悪徳警官か昔ながらの刑事ものかと 思わせて見事なツイストをかけてくる、 連続殺人犯探しの物語。正直反則技だが、 この構成は見事。絶品。

警察署で容疑者を蹴り上げる刑事が主人公。 まずいですよ、という同僚に「あいつは階段で転んだ」 としてその同僚を証人に数えあげる。 「日ごろからサイテーな奴だがどうとう暴力で自供を 強要するようになったか」と言う者もあったが、 実際は供述も調書も終わったあと。幼女を強姦して 殺害した犯人に改めて自供させた際にとった行動 なのだった。「部下殺し」ともアダ名される彼が、新聞で報道されている連続殺人事件の捜査に加えられることになる。


癖のある刑事の話に見えるがこれはミスディレクション。 それが上手く効いている。事件は捜査一課の妻も 被害者となっており、しかし異例なことに関係者ながら 夫は捜査に加わっていた。彼が真犯人を見つけることを マスコミも期待している。そんな状態でなぜ主人公は 捜査に呼ばれたのか。主人公は何かを知っているのか。


そう思いながら読みすすめると、主人公と同調して 動く者がおり、事件の真相を暴いていく。その暴き方が 巧い。前編で作った話を中編で覆し、後編でさらなる ツイストをかける。後編のツイストはさすがに 無理のある展開なので犯人探しの推理もの同様、 序盤の描写に隠蔽とフェイクがあるわけなのだが、 そうした仕掛けに目が行かないような構成となっている。 主人公を所轄から捜査一課に異動する刑事としており、 彼がミッシング・ピースを探し、埋め、説明する 役割を担うことで話が巧妙に構築されている。


単行本一巻で緊張感のある話に仕上がった。 この構成は見事の一言。


【データ】
中川貴賀 (なかがわたかのり)
リメインバッド
【発行元/発売元】講談社 【発行日】2016(平成28)年8月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→リメインバッド (アフタヌーンKC)
都下で発生した奇妙な連続殺人事件。被害者の一人は、検挙率トップクラスのエリート刑事の奥さんだった。警視庁の管理官は異例の差配として当のエリート刑事・渡慎治を捜査に加えるが、捜査は行き詰まる。そこで管轄の警察署から呼ばれたのは「部下殺し」と呼ばれ、同僚からも忌み嫌われている巡査部長・土生旺輔。彼の捜査は執拗を極め、陰湿だが的確だ。


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