文月晃/僕とルネと青嵐


僕とルネと青嵐 1 (ヤングアニマルコミックス)

■マイペースな美大生が好きな画家のもとに 研修生として押しかけるのだが、絵を描いたのは 実はその画家ではなかった。

自分が納得するまで自分のペースで絵を仕上げる美大生。 彼が進路として決めたのは、好きな画家の研修生となること。 大学に批評を求め送られてきたその大家の絵がきっかけだったのだが、 教授に唆されて赴いた画家の家では「研修生なんぞ受け入れておらんとっとと帰れ!!」と言われてしまう。


美大生が研修というのがピンと来なかったので この時点で本を読む手が止まってしまったのだが、 ここから話が動き出す。自由気ままに動きまわる金髪碧眼の少女、 彼女の相手をして遊びまわるうちに楽しくなり、 彼女にも懐かれる。その姿を見て画家の大家が態度を和らげる。


孫娘だかの面倒を見てくれたからか、というと、少し違って、 実はかの絵は彼女が描いたものだという。 それを目の当たりにした美大生は彼女の研修生となることにする。


・・・まぁマイペースな主人公だからいいのだろう。 柔軟な頭の持ち主ともいえる。 何にでも学ぶことはある、という彼の態度。 一方で天才だが何かが欠けている少女。 この双方の交流、という話である。


ただ、突飛な感は否めない。楽しく読みつつも、特殊な設定にする必要があったのだろうか? との疑問が残る。たとえばまだ幼いハーフっぽい美少女と青年の交流、 という外形だけの類似なら 「 銀のニーナ 」なんかも同じなのだが、普通の話として展開する同作と、 天才芸術話に振った本作とを比べた場合、本作は設定を盛り過ぎな感がある。 いや、それほど盛っていないのにそう思わせるのは、主人公自体に明確な 目的が設定されていないせいだろう。彼が物語を転がすための 存在としてしか機能していない。少なくとも一巻ではそう見える。 そこが個人的には読んでいて乗りきれなかった。


【データ】
文月晃 (ふみづきこう)
僕とルネと青嵐
【初出情報】ヤングアニマル(2015年〜2016年) 【発行元/発売元】白泉社 【レーベル】YOUNG ANIMAL COMICS 【発行日】2016(平成28)年6月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
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美大生としてマイペースに過ごしていた創一は大学で憧れの画家・青嵐(せいらん)が描いた一枚の絵に出会う。創一はその絵を見て青嵐の元に研修に行くことを決めるが!?


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