ジョージ朝倉/ダンス・ダンス・ダンスール


ダンス・ダンス・ダンスール(1) (ビッグコミックス)

■男子がバレエに挑むマンガ。中学生の周辺も描いて丁寧なのだけれど、 その分ノイズが多いような。

姉がバレエを習っておりその発表会に連れてこられた弟。眠っていた彼が 歓声と拍手に目を覚ましたところ、著名なゲストダンサーの踊りに 彼は心を奪われた。ビリビリ、ビカビカ、ドッカーン!!


バレエを自分でもやりたい、と思った彼だが、アクション映画関係の仕事をしていた父親が急死。「これからは、お前がお姉ちゃんとお母ちゃん、守らなきゃな。男の子なんだから・・・」という言葉、バレエは男らしくない、などといった言葉から女の子のよく間違えられた外見もあり、彼は彼なりの子供なりの決意をする。


ジェンダー的な要素を取り入れ、男が男らしくあることを要求されることの 息苦しさ窮屈さを描きつつ、LGBTがどうこうという話とは距離を置くというよく考えられた作品である。ただし。そのよく考えられた部分が逆に七面倒な事態を招いている面もある。


主人公の口が悪いというか言葉が汚いのもしつこくて気になるが、子供であるし男の子であるし照れ隠しもあってということで許容する。が、学校でのイジメのような話を描くのは、この話の本筋からすると余計なノイズのようにも見える。ただ、人の目、ということが本作のテーマの一つであるのなら関連性はあるのかもしれない。しかしその場合は物語としてちょっと欲張り過ぎ、詰め込み過ぎな感じもする。


単純にバレエものとしてノイズの要素を取り払ってしまうと、 他と変わらないマンガになってしまうのかもしれない。 そのために他の要素を付け加えたのであれば、 やはりそのデコレーションはノイズと感知されて仕方がないのではないか。


【データ】
ジョージ朝倉 (じょーじあさくら)
ダンス・ダンス・ダンスール
【初出情報】週刊ビッグコミックスピリッツ(2015年) 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2016(平成28)年2月17日初版第1刷発行 ※紙書籍で購入 →電子版あり:ダンス・ダンス・ダンスール(1) (ビッグコミックス)
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★
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主人公・村尾潤平は中学二年生。 幼い頃にバレエに魅了されるも、父の死をきっかけに「男らしくならねば」とその道を諦める。 バレエへの未練を隠しながら格闘技・ジークンドーを習い、クラスの人気者となった潤平だが、彼の前に、ある日転校生の美少女・五代都が現れる。
母親がバレエスタジオを経営する都に、バレエへの興味を見抜かれ、一緒にやろうよと誘われるが――!?
すべてを犠牲にしたものだけが、立つことを許される世界。 重力に逆らい、美しく高く跳ぶものたちよ、 抗いがたきその衝動に、身を捧げよ――
女性誌界のトップランナー・ジョージ朝倉が描く、 王道のドラマチック・バレエ・ロマン、開幕!!!!!


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