【オススメ】 石川雅之/惑わない星


惑わない星(1) (モーニング KC)

■【オススメ】相変わらずよくわからない話だなこれは・・・。 未来の地球を描くSFのように見せかけて惑星擬人化もの。

どうやら未来の地球の未来の日本。 萌えアニメが最大の輸出産業であるようだが 15分で大長編といっているようなので産業としての レベルは低下しているらしい。 そして世界は内と外にわけられ、ファンシーな内の世界を維持するために 外の仕事に従事している者がいる。本作の主人公たるS沢も そのひとり。宇宙に手紙を送信する仕事、なのだそうな。 同僚は外の外である地球においてあるパーツを拾う仕事をしている。


本作における未来の設定は自然環境の変化の結果ではなく、 「『夏休みの終わり』で汚濁した"地球"が浄化されるのを待っている」もので 「祖先の尻拭いを"地球"が終えるまでこの箱庭の中で過ごさなきゃいけない」 のだという。ちなみに核戦争という話ではなくて、核廃棄物を宇宙に捨てようとしたところ何度目かで失敗してしまい全世界が汚染された、という体。 そんな設定で未来SFが展開されるのかというと、そこに何重にもツイストが かまされているところが著者らしい作品である。


主人公たち未来の人間は、もう教育レベルが年々下がっており、 昔のことを定かには知らない。それは日本の末裔であるような 彼らの国で特に特徴的である様子。子孫のためのブリッジにすぎない 自分たちの役割にも正直やる気が出ない面もある。


そんな話を動かすために、地球が苦しくなってほかの惑星に救いを求めた、 という異次元の物語を持ってくる。・・・地球?なぜか地球が擬人化され、他の惑星も同様で、女神のような姿の者たちが主人公の職場へと集合してくる。まぁ他の惑星がやってきたのは地球が呼んだからであり、地球が主人公の職場にやってきたのは他の惑星に応援を頼みたかったからであるが。惑星には衛星もついてきている。


地球が具合を悪くしたのは別に表層でしか暮らしていない人間のせいではないという話もあるので、これどうやって展開していくつもりなんだろう?と思っていたら、そうした意見に反抗的で人間が滅びてから地球を助ければいいじゃないか、という勢力も出てきて、まぁこの辺のせめぎあいで話が転がっていくのだろう。でも本題を転がさないままぐだぐだって可能性もないでもないよなぁ。


面白いか面白くないかと言われれば、面白そうな感じがする。ただし話は動かない。でもアイディアは面白い。絵を眺めているだけでも楽しめる。そして紙の本にこだわりがあるのか講談社でモーニングなのに電子版の出る雰囲気がない。なので私も電子書籍に完全シフトできずに紙書籍の併買をするはめになっているわけだが、確かに電力なくなったら電子書籍なんて読めないわけだよなぁ、と一瞬思いつつ、いや紙の本も灯りないと読めないし製本するにも何するにも電気で動いているわけだし、電力に変わる動力ってのを本気で考えないといけないのは確かなんだろうけど電力万能すぎなので皆電力をどう作るかしか話してなかったりするよなぁと思った次第。


【データ】
石川雅之 (いしかわまさゆき)
惑わない星
【初出情報】月刊モーニングtwo(2015年〜2016年) 【発行元/発売元】講談社 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2016(平成28)年3月23日第1刷発行 ※紙書籍で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
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連載時のカラーを、完全収録! カラフルな色彩と、アニメキャラに彩られた”内”の世界。”内”を維持するために存在する、色のない”外”の世界。”外”で働くS沢と及川のもとに現れた謎の少女達。彼女らの正体は、「惑星」だった--!? 『もやしもん』大団円から2年、石川雅之の描く、前代未聞の惑星擬人化漫画、開幕!!


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