【オススメ】 宮脇明子/墨繍綺譚


墨繍綺譚 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

■【オススメ】巧い人が描くものはやはり巧い。

少女は同級生たちを追いかける。しかし、相手にされない。無視される。 そんな彼女らが立ち寄ろうとしたのはタトゥースタジオ。だが 刺青師は彼女たちを追い払う。そこで彼が言う。「彼女らがどうしてここを見つけたか不思議だったが あんたのせいだったんだな」


リストカットの跡のあるヒロインは一緒にいるはずの同級生に相手にされていない。家に帰ると直前まで救急車がきて大変だった様子。家にいるはずの母親も不在。となると話は、と思うわけだが、概ね想像どおりの展開を辿りつつも、予想を裏切るツイストがひとつ、ふたつ。それも読者にとって嫌な方向のサプライズではなく読み心地はよろしい。


ある人にだけ見える刺青師をめぐる連作短編。彼自体は何かを背負っているようで、後半は罪を負った人の話が続くため重苦しくなるが、年代も境遇も バラバラな登場人物でバリエーションのある話を展開し読み応え充分。巻末では既出のキャラクターが再度現れ続刊への興味も繋ぐ。


巧い作家さんが描く見事な物語。


【データ】
宮脇明子 (みやわきあきこ)
墨繍綺譚(ぼくしゅうきたん)
【初出情報】officeYOU (2015年〜2016年) 【発行元/発売元】集英社 【レーベル】officeYOU COMICS 【発行日】2016(平成28)年5月30日第1刷発行 ※紙書籍で購入 電子版は6/24発売予定→墨繍綺譚 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→墨繍綺譚 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
あんた俺が見えるのか? 見えるなら気をつけた方がいい── ある時はファッション・ビルの中。ある時は光り輝く海岸で、喧噪から逃れるように店を構える白髪の彫り師──。鋭く光る彼のその目は、彼と出会う者達に共通する不穏な“気配”を見抜いていて…? サスペンスの巨匠が贈る、ミステリーシリーズ第1巻!!


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