【オススメ】 大谷紀子/おとむらいさん


おとむらいさん(1) (BE・LOVEコミックス)

■【オススメ】売れない女優にその声を買われて 葬儀の司会の仕事が舞い込んでくる。 そこには本当のドラマがあった。

主人公は28歳の売れない女優。幸薄女を演らせたら 右に出るものはいない、ということで死体役の 仕事は度々舞い込むもののスケジュールはほぼ白紙。 そんな彼女の願いは、人生を変えた映画監督の 作品に出演すること。だったのだが、その夢を叶えるまえに 監督は病気で入院し監督業の引退を発表してしまった。


失望する彼女に、入居するマンションの下に住む花屋さんから 依頼が舞い込む。いわゆる仕事屋さんの業務で、式の 司会をするはずだった人物が急病になったため、 声のお仕事を代役でお願いできないか、という話だった。 結婚式の司会と思った彼女はふたつ返事で承諾。


「偽物の人間ドラマ」にはどうにも興味ができない、 とプランナーに言われカチンと来たが「そんなのわざわざ見なくても・・・ほら」「ここには本物の人間ドラマがたっっくさん詰まってるから」 結婚式にそこまで?と思ったヒロインだったが、 そこには勘違いがあり、会場は結婚式場ではなく葬儀場なのだった。


ということで葬儀に関する話であるが、当然そこまでの人間ドラマ をヒロインが体験できるように葬儀自体にプランニングがあり、 生前の故人と考えた世界でたった一つの葬儀が展開される。 死体を怖いと思うのはその人を知らないからであって、 その人の人生や人となりを知っていれば怖くなどない、 というのは確かにごもっともだなと思うところ。


葬儀もののマンガはわりと数が多く、 葬儀屋自体を描く 円山みやこ/お見送りいたします 小塚敦子/おわるうございます〜葬儀社人情物語〜 などはさすがに読み応えもあるが、 そこに業界を知らない視点を入れるのに ただの新人ではなく葬儀の司会のバイトという設定で 取り組んだのは秀逸。 葬儀もののマンガで 最も面白く読めたのは 【オススメ】 ふみふみこ/めめんと森 であったりするのは、仕事を描くだけではない広がりが 求められるジャンルであるからで、その点で 女優として、人間としての成長もテーマになる本作は 題材ゆえの袋小路感を読者に感じさせないまま突き進んで欲しい。


【データ】
大谷紀子 (おおたにのりこ)
おとむらいさん
【初出情報】BE・LOVE(2015年) 【発行元/発売元】講談社 【レーベル】BE LOVE KC 【発行日】2016(平成28)年2月12日第1刷発行 ※紙書籍で購入→電子版あります:
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→おとむらいさん(1) (BE・LOVEコミックス)
売れない女優、音村いづみはひょんなことから葬儀の司会をすることに。初めて体験する葬儀の世界は見たことのない『人間ドラマ』がぎっしり。ドSっぷりが素敵な産神さんなど魅力的なキャラクターも楽しい、笑って泣ける葬儀漫画!!


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