【オススメ】 山田胡瓜/AIの遺電子


AIの遺電子 1 (少年チャンピオン・コミックス)

■【オススメ】ヒューマノイドを合法違法問わず 治す医師を通して綴られるのは、人とは何か。

今や国民の1割がヒューマノイドロボットである時代。 誰がヒューマノイドか、も一目では分からない。 ただしそんなヒューマノイドも、頭が壊れたらおしまい。 バックアップをとっていても頭だけはコピーも 交換もダメというのが決まり。 一方で、生身の人間もインプラントを入れて 通信をする。「攻殻機動隊」のような、 サイバーパンクな時代でもある。


人が少なくなったからなのだろうか、 親は生身の人間でその子は養子でヒューマノイドという家庭がある。 一方ではヒューマノイドの親に人間が養子という逆もあるので、 単に少子化だけでなく子育ての問題もあるのかもしれない。 ただ、そういう世界になった理由は特に説明はされずに 話は展開していく。


この、背景が説明されないものの 朧気にわからなくもないという状況は、素晴らしい設定であると思う。 主人公はその中で、ある程度いろいろなことを知ってしまっているらしい医師。人間である様子。診る相手は人間、ヒューマノイド問わない。 そして、先に違法であるとされた仕事も引き受けている。 要するに「ブラック・ジャック」の近未来版である。


エピソードは一話完結、その中で主人公たる医師が何らかの形で関わるという スタイルで綴られる。秋田書店によくあるスタイルで、各話の間に連関はほぼない。それは作品世界の様々な部分を見せられる点では良いが、話に繋がりを感じられない欠点も抱える。本作の場合、物語世界の根幹に関わる大きな軸をちらちらと見せることでその欠点を封じようとしている。連載が続いていくなら、どこかで大きな話を本格的に稼働させることが必要になるだろう。


AIについて反対する意見も学者が述べるなか、AIが推進された後の世界を描く本作の立ち位置はチャレンジングで面白い。しかもAIを危険なものとしては描いていない。そのあたりに巧い説明を用意できるのであれば、本作の意味あいは更に強まるだろう。


【データ】
山田胡瓜 (やまだきゅうり)
AIの遺電子 (アイのイデンシ)
【初出情報】週刊少年チャンピオン(2015年〜2016年) 【発行元/発売元】秋田書店 【レーベル】少年チャンピオン・コミックス 【発行日】2016(平成28)年4月15日初版発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→AIの遺電子 1 (少年チャンピオン・コミックス)
人類の夢…テクノロジーの結晶・ヒューマノイド。 人さながらに「病」を抱える彼らには、人とは違う「治療」の選択肢があった…。 悩めるAIたちに寄り添う新医者・須堂の物語、開幕! 近未来系ヒューマノイドSF医療物語!



2015年のベストセレクションを含む年間オススメ


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