【オススメ】 よはち/子猫拾いました


子猫拾いました (ZERO-SUMコミックス)

■【オススメ】男子大学生が姉の娘つまり姪っ子を預かることになる、擬似家族物語。

大学生活を送る主人公は親から自立を迫られて強制的に一人暮らしを始めていた。それも慣れてきたところにやってきたのが、姉。家出した姉と会うのは9年ぶり。そんな姉が何をしにきたかというと、娘を預けにきたのだった。


題名から文字通りの猫ものかと思ったが、おまけページを除けば猫が出てくることはない。主人公の名前が猫宮であるからのタイトルか。ところで冒頭のような設定だと姉が無責任に見えるが、実際はそんなことはない。シングルマザーで頑張っていたが先のことを考えて実家を説得する間、その期間だけ預かって欲しいという理にかなった話である。加えて姪が家事もできるスーパー小学生、なので母親としては弟にあずけても安心なのだった。


となると今度は姪っ子が出来過ぎ、という話になるが、この子もこの子で子供が無理しているわけで、本作ではそのあたりの話をきっちり表に出す。主人公は自分の至らなさも知る。そしてそれを素直に反省する。偉い。他の登場人物も同様で、都合が良いようにも見えるが、いや、主人公の家系は理知的なのだろう、そう考えれば筋は通る。


デリケートな話題をオーソドックスな要素混ぜつつ肝心な部分はきちんと丁寧な組み立てにしている良作。擬似家族ものとして楽しめる内容に仕上がっている。


【データ】
よはち
子猫拾いました
【発行元/発売元】一迅社 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→子猫拾いました (ZERO-SUMコミックス)
一人暮らし中の大学生・猫宮敦生。突如彼を訪ねてきた姉の依頼で、姪の重音を2週間預かることになるのだが…。 困惑する敦生と無愛想な重音。ぎこちない二人の共同生活の行方は――? pixivで大好評だった4話に加え、描き下ろしの番外編も収録したよはち初の単行本!!


2015年のベストセレクションを含む年間オススメ



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