森繁拓真、カミムラ晋作/おとうふ次元


おとうふ次元 1<おとうふ次元> (MFC)<おとうふ次元> (MFC)

■異次元人が不時着する緩いSFコメディ。

未来の時代からやってきた時空修復官である異次元人は、乗ってきた船が未来を変えてしまう可能性が高い ことから、自身が脱出したのち船体を消滅させることにした。


かくして、異次元に不時着した主人公の漂流譚が始まる。基本的に未来に影響を与えてはいけないので、 何も行動しないのが是、という緩い静的なコメディである。


しかしながら、漂着した時代つまり現代の 人間との交流は無というわけにはいかない。そこで様々な選択肢から正解を選んでいく、というのが 本作のエピソード展開の仕方である。


よくあるタイムスリップものとは違い、本作の場合はその時代の知識があった上で 来訪している。少なくとも彼は情報にアクセスすることができ、さらには 時代を変化させてしまうかどうかを測定する機器も持っている。 そこで本作の場合は、機器の数値に翻弄されるという転がし方でコメディを成立させている。


しかしさすがにこの設定だけでは話が進まないと思ったのか、 終盤では意図的に時代の可変を行わんとする同時代人が登場。 ただ、それで話が面白くなったかというと、どうだろう。 話の方向性が拡散していて、どこに向かいたいのか、何をしたいのか、 が散漫な気がしないでもない。


【データ】
原作=森繁拓真(もりしげたくま)、作画=カミムラ晋作 (かみむらしんさく)
おとうふ次元(ディメンション)
【初出情報】ComicWalker(2015年) 【発行元/発売元】KADOKAWA(フラッパー) 【レーベル】MFC 【発行日】2015(平成27)年12月31日初版第1刷発行 ★紙書籍で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★
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21世紀日本に漂着した未来人ジン・トライ。過去の歴史に干渉しないため、ひっそりと暮らそうとするトライに野蛮な旧世紀(=現代)の文化が次々に襲いかかる! 新ジャンル「やわらかSF」誕生!!

【参考】
「となりの関くん」8巻&森繁拓真原作の「おとうふ次元」1巻が同時発売 - コミックナタリー
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