青野春秋/ガールズトーク


ガールズトーク(単行本コミックス)

■本編マンガは微妙も、巻末の対談が驚愕の内容。

場末のスナックを舞台とした話。無口なマスターと、方向性の違うホステス3人。 彼女たちのアホなトーク、というか本格的にアホなのは一人だけだが、 その「THE3名様」のような馬鹿らしさが中軸。 一冊の本として読んでも雰囲気はあるが、 雑誌のなかで一息つく連載としての機能のほうが高そうだ。


それが巻末になると急に話をまとめはじめる。 ホステスの一人がスナックに救われた話。 だが、そんなふうに彼女を支えるにはこのスナック、寂れすぎではないか、 と素直に納得できない。


と、このマンガの単行本に千円出すのは、著者のファンならいいだろうが万人向けではない。 が、巻末に特別企画がついている。 著者と阿川佐和子との対談である。そこで著者の半生が語られる。マンガは好きだが 初めて描いたマンガが賞をとる。しかしなかなかデビューできずにマンガを描くのをやめてしまう。 フリーターをはじめるが働くと優秀で社員に誘われるとそこで別の仕事へ。その繰り返し。 それから再びマンガを描くことにする。で、賞をとってデビュー。そこで佐川さんが「いや、ちょっと待って。 自分が閃いたからって、簡単に賞を穫れる人はそんなに世の中にいないと思いますけど。」青野「賞って簡単に穫れるんですよ(笑)」すごいぞこの話。これ、マンガにしようよ。


巻末対談を読むと、千円出して買って読むのもありかな、 と思う一冊ではあった。


【データ】
青野春秋 (あおのしゅんじゅう)
ガールズトーク
【初出情報】小説野性時代(2014年〜2015年) 【発行元/発売元】KADOKAWA 【発行日】2015(平成27)年10月26日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
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スナック「ころあい」の店員、菜月、琴音、加奈は、今日も店内でゆるいガールズトーク。ゆるいのに切ない、涙がとまらない、癒やされる……波乱の人生を笑顔で隠す彼女たちが、すべての女性に贈る優しい人間賛歌。

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