なきぼくろ/バトルスタディーズ

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バトルスタディーズ(1)

■スパルタ脳筋肉スポ根マンガを読ませられるのかと 思いきや、主人公が大人な高校野球部漫画だった。

舞台はDL学園という野球強豪校。主人公は、 昔から憧れていて、毎年18人しか入れない枠を目指して 練習した。結果、クラブチームから中学日本代表 の主将に選ばれ世界大会で優勝、そして念願のスカウトが来た。 一方でその学校は才能を潰すという悪評も立っていた。


野球漫画であるが、スパルタ強豪校をどう描くのか? スポ根話とするのか。しかし著者がPL学園出身だそうで、 モデルが明確にわかる本作で母校を悪し様には描かないだろう。 一方でPL学園の野球部は現在存続が危ぶまれている。 また卒業生でクリーンなイメージだった清原氏の現在を鑑みるに、 その後の人生に必要な教育が果たしてなされていたのか、 というとあまり美化するのも難しいだろう。


そんな思いで読んでいると、作品は上手なバランスをとった 内容であることがわかる。主人公が学校に入って様々な経験をしていく 話だが、その主人公はスパルタのことをさほど危惧してはいない。 甲子園で常に結果を残している学校であり、 潰れる人間が続出していては成り立たないだろうと考えているからだった。 また、スパルタにも理由があるだろうとの判断もある。 加えて、中学生と高校生の体力の差、鍛え方の差も明確に示される。


先輩の試合では、なぜ強豪校と言われるのか、がそのプレー、姿勢から 滲み出ている。ということで一巻のまとまりは良いのだけれど、 しかしこのあと何か意外で面白い展開が待っているかというと、 普通の高校野球部漫画にしかならないようにも思う。 とはいえ主人公たちが、金が動くビッグ・ビジネスであることの自覚があるなど、 オトナである点はこの手の作品としてはユニークかもしれない。 洗脳が施される場所にいる洗脳されるべき対象が冷静ということなので。


【データ】
なきぼくろ
バトルスタディーズ
【発行元/発売元】講談社 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2015(平成27)年4月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→バトルスタディーズ(1)
「強育」は愛、栄光への通過儀礼。生きる術は全て「PL野球部」で学んだ。18人で天下を獲ろう。俺たちの前に、道はできる。元PL球児が描く超リアル高校野球漫画!



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