野切耀子/私のオオカミくん

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私のオオカミくん(1) (KCx)

■転校先で隣の席となった少年は、 実は人外だった。

学校でうまく行かず、そこで母親が長期出張となり、 離婚した父の家に世話になることにした主人公。 転校先で学校で人気の男の子の隣の席となるが、 彼には最初からいい匂いがすると懐かれるのだった。


いじめ絡みで転校、親は離婚、と設定だけ見れば ヘビーであり、確かにヒロインのトラウマにもなっているが、 話の軸はそこにはない。 隣の席の少年が実は狼であって、 ほかにも狐や狸や猫が人間に化けた者も いる。普通は彼らの姿を見ても催眠術で忘れさせることが できるのだが、ヒロインにはなぜかそれが効かない。


ということで、学校の人気者と いきなり距離が近くなるヒロインの話。 仲良くしていくうちに恋心も芽生えるが、 相手は人外であるし、特に隣の席の子は 人間とのハーフだが母に捨てられたという過去がある。 と、こちらもなかなかヘビーな設定なのだった。


ほんわかして見えるので意識しないが、 設定はかなりなもの。とはいえ それをドラマチックに悲劇的に描く一昔の少女マンガやケータイ小説 的な展開とは一線を画している内容は読みやすい。


【データ】
野切耀子 (のぎりようこ)
私のオオカミくん
【発行元/発売元】講談社 【発行日】2015(平成27)年3月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→私のオオカミくん(1) (KCx)
北海道に転校してきた楠木(くすのき)こむぎに、転校初日から「君……なんかいい匂いすんね?」と話しかけてきた大神結(おおがみ・ゆう)。そんな彼が寝ているところに近づいたこむぎが見てしまったものは……もふもふのしっぽとケモノの耳!? なんと彼の正体はオオカミだったのです!! 狼、狐、狸etc. 次々でてくるケモノ耳男子たちにこむぎは――? 秘密の共有からはじまる人外男子との青春ラブ!



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