【オススメ】 カリブsong、田辺剛/サウダージ

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サウダージ (ビームコミックス)

■【オススメ】文学を下敷きにコミカライズするなら、 確かにこれくらい飛躍してほしい。

6編収録の短篇集。郷愁や憧憬というタイトルはどの辺をさしての ことなのかなと思いもするが、下敷きとなっている作品についても 含めた全体的な雰囲気の話、なのか。


小泉八雲の「怪談」からだという一編は舞台が異国であって、 ああ、パブリックドメインな作品を使ってそこに一工夫するのは、 本歌取りのようで素敵な文化の発展で、著作権著作権とうるさく言う 時代は確実に、その発展を阻害しているのだから、おそらく文化の 成長はもう止まりつつあるのだろうなぁ、と思う次第。 ちなみに本作はひとつの映画のように美しい。


他の作品も同様に映画のようで、同様に美しいが、 しかし一編めのような幸せはない。 一方で、どの作品も、すぱっと鋭利な刃物で切り落とされたような 終わりかたをしており、これは最近の漫画ではなかなかない。 寧ろこういう作りのほうが、余韻を感じられるので、 是非にこのような仕上がりを目指していただきたいところ。 とはいえ原作者の名があって、作画者の腕があって初めて成り立つ 代物かもしれない。


【データ】
作=カリブsong(カリブソング)、画=田辺剛 (たなべごう)
サウダージ
【初出情報】月刊コミックビーム 【発行元/発売元】KADOKAWA 【レーベル】ビームコミックス 【発行日】2015(平成27)年2月25日電子版発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→サウダージ (ビームコミックス)
これは、漫画から“物語”への果たし状=ラブレター。ラフカディオ・ハーン、フランツ・カフカ、陶淵明…世界文学史上に屹立する作品群に拮抗するように、現代の語り部=漫画原作者・カリブsong(=狩撫麻礼 『オールド・ボーイ』『リバースエッジ 大川端探偵社』)が紡いだ物語に、気鋭・田辺剛(『アウトサイダー』『魔犬 ラヴクラフト傑作集』)が渾身の力で挑む。異色の超本格派タッグが物語の根源へと肉迫し漫画に新たな地平を拓く、“一線”を超えた者たちの肖像。

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