【オススメ】 河上大志郎/オトノバ

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オトノバ(1)

■【オススメ】ミュージシャン目指す少年の ちょっと痛い青春話。

教室で洋楽をギターでコピーする 少年と、それを冷めた態度ながら上手いと褒める 友人。俺はいずれ世界一のアーティストになる! というが、クラスの連中は特に興味なし。 そんな彼のクラスに転校生が。彼はバンドをやっている、 世界一のアーティストを目指している、と。


主人公は構内でゲリラライブ、転校生を煽って 彼にも演奏させるが彼はオリジナルの曲を やって周りの空気を一気に持っていく。 衝撃を受けて落ち込む主人公だが逆にやる気にもなり、 文化祭に向けてバンド仲間を募集する。 軽音部で浮いている女の子のドラマーをなんだかんだで引き入れて、 一方で主人公を目の敵にしている生徒会長 がライブハウスでベースを弾いているのを見て そこにも突っ込んでいく。


という、音楽バカの話。オリジナルをやる才能とコピーをやる才能とは 違う、のかもしれないが、コピーができて技術のあるほうが、 そのうえに乗っかるべきオリジナルのレベルも高いものになる、 のではなかろうか。


なんて話はどうでもいいが、主人公は耳とテクニックは 相応にあるようで、勢いもあるが一方で単なるバカではないので 陽気一辺倒ではなくもやもやしており、それが同じ夢を持つ者たちを 反発しながらも引きつける。音楽ものは漫画としてハンデであり、 しかもこの作品での表現は「BECK 」という名作の後ではそれこそコピーに見えるが、 もっと青臭い青春を描く話としては、これはこれで良いと思う。


ただ、この手の作品を読んで思うのは、プロ手前のようなもやっとしたモラトリアム的な大学サークル舞台の、要するに「気分はグルービー」をいまリメイクしたら、みたいな話のほうが興味あるかなぁ。突き抜けてしまった「BECK」や、まだその手前の手前みたいな本作があるなかで、たとえば細野不二彦が「あどりぶシネ倶楽部 」で描いていたようなもやっと感みたいなものが、読んでみたいような気がしなくもない。


【データ】
河上大志郎 (かわかみだいしろう)
オトノバ
【発行元/発売元】講談社 【発行日】2015(平成27)年1月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→オトノバ(1)
世界一のアーティストになるため、ありとあらゆる曲をコピーしている高校生のダイスケ。東京から転校してきたイケメンの山寺(やまでら)が同じ夢を持っていると知り、対抗心を燃やす。ところがある日、ダイスケは山寺のミュージシャンとしての力を目の当たりにし、ショックを受ける。負けたまま終わりたくないダイスケは、文化祭ライブにバンドで出場して、リベンジしようとするのだった。期待の俊英が描くバンド物語、ついに開幕!!



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