【オススメ】 九井諒子/ダンジョン飯

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ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス(ハルタ))

■【オススメ】 内容は、題名通り。クレイジーで超オススメ。

ダンジョンを探検する冒険ものファンタジーが ベースである。迷宮の宝をめぐり皆が冒険をする時代。 ギルドを組んで、人を雇いチームで行動していたが、 主人公は妹をドラゴンに食われてしまう。


とはいえこの世界はダンジョンものファンタジーRPGのように、 死んでも復活魔法で復元できる。 主人公たちギルドのメンバーもみな死んだ経験がある様子。 しかし主人公の妹はドラゴンの腹のなかにいたため復元ができなかった。 消化される前に見つけ出して生き返らせたい。


とはいえ迷宮探索には金がかかる。 残ってくれた二人を解雇しようとしたが、 彼らは協力してくれるという。 でも悠長に飯屋で食事をしている余裕はない。 そこで主人公が考えたのは、迷宮内で魔物などをつかまえ、 それを食し、自給自足すること、だった。


まさか魔物を食料にする話とは、ということで、 ある種ゲテモノ食いな内容である。 そもそも主人公が魔物に興味がありすぎて、 食べちゃいたいくらいに好き、ってんで食べてみたいと 思っていたという危険人物。 二人は引きつつも、そこにダンジョンの中で暮らす サバイバルのプロのようなドワーフが参加、 彼が料理が上手なので、いろいろなものを食いながら 道中進んでいくという、斬新なファンタジーものである。


グルメファンタジー?いや、単なるサバイバルか。 でもサバイバルにしちゃあ主人公とドワーフは 楽しみすぎである。よくまぁこんなことを考えたというか、 考える材料が多すぎるので、かなりノリノリでないと 面倒くさくて放棄するだろう内容である。 ダンジョン考えないといけないし魔物もいろいろ考えださないといけない。 加えて料理法はある程度説得力がないといけない。 それらを全部虚構でもって組み立てなければいけないのだから、 資料かき集めてなんとかなる類の作品ではない。 ちょっとこれは天才的な作品である。


こんな完成度の高いおバカな作品、めったに見ない。 著者も編集も頭がオカシイ。素晴らしい。


【データ】
九井諒子 (くいりょうこ)
ダンジョン飯 (だんじょんめし)
【初出情報】ハルタ11号〜17号 【発行元/発売元】KADOKAWA 【レーベル】ビームコミックス 【発行日】2015(平成27)年1月15日電子版ver.1.0発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
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九井諒子、初の長編連載。待望の電子化! ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

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