加藤雄一/ヒニイル

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ヒニイル(1) (角川コミックス・エース)

■宇宙生物らしきものが襲撃してくる世界。 しかし殆どの人はそのことを知らない。

空に突然現れた黒い雲のようなもの、 10年前にそれは街を破壊したが、 以来、何事も起こっていないように見えた。 しかしある日、主人公の急に黒い玉が現れ、 同級生を飲み込んだ。 そして彼の大事な幼なじみもまた、 彼の目の前で飲み込まれ、また彼の右手も同様に ちぎられてしまった。


異生物襲来パニック系ファンタジー。 巻き込まれた形の主人公は、 奪われた右手が再生し、そこに力が宿ることになる。 一方、幼なじみの女の子は、姿形は再生し、 主人公のことも認識して好意を持ってはいるものの、 中身は異生物にとって変わられている様子、 という具合である。


敵に対して研究している組織はおり、 主人公はそこにスカウトされることになる。 幼なじみは研究材料に。 という展開のなか、この作品がユニークなのは、 主人公の行動にある。 自分は幼なじみに守られてきたが、 本当は自分が彼女を守りたい。 そして、今こそ彼女を守るのだ、として、 エゴを全開にして彼女と自分のためだけに行動する、 それ以外は知ったことではない、と言い張る。


普通であれば空気が読めない身勝手な人物に見えるが、 本作の場合は、前提となる関係がわかっており、 彼が頑張る理屈が読者には理解でき、応援する気持ちになれる点で、 上手い設定である。


SF的な設定自体は目新しいものではなく 新しい何かが提示されているわけではないが、 幼なじみがどう変わるか、どうなるか次第で 物語の方向性にバッファがある点で今後の作劇に自由度があるのも 良い点だろう。


【データ】
加藤雄一 (かとうゆういち)
ヒニイル
【発行元/発売元】KADOKAWA 【レーベル】角川コミックス・エース 【発行日】2015(平成27)年1月10日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ヒニイル(1) (角川コミックス・エース)
空に浮かぶ謎の物体「空墨」による大災害から10年。幼なじみのモミジに想いを寄せる高校生・カゲロウに、再び悲劇が襲い掛かる。大切な人を守るため、少年の命の炎が激しく燃え始める…!!




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