【オススメ】 柏木ハルコ/健康で文化的な最低限度の生活

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健康で文化的な最低限度の生活(1) ビッグコミックス

■【オススメ】また今度は凄いところに行ったなぁ・・・。 生活保護の現場を描く物語。

主人公は天然と称される女の子。 鈍いままで生きてきたが、はたと空気が読めない自分に気づき、 これからは社会人、公務員なのだから、 きちんとやらねば、と思いつつ、勿論 そんなことがすぐさま出来るわけもない。


そんな彼女が、福祉の生活課の現業に配属される お話である。描かれるのは題名のとおり、 憲法にも規定されている生活保護のお仕事。 新人の配属は複数人おり、上司の指導もあり、 という点で、空気を読めない主人公には 公務員は適切な働き場所だろうと思う。


福祉のことを知っているわけではなく、 思い入れがあるわけでもない。 とはいえ適当で良いと思っているわけではなく、 仕事はきちんとしたいと思う。 でも、生活保護をもらう立場に立ちすぎず、 一方で与える側の立場にもよりすぎない 主人公の描かれ方はニュートラルで、 この手の話は極端に触れる人物が出てきがちなところ、 バランスが取られており読んでいて居心地の悪くなるところがない。


しかし主人公があまり動かないので、 エピソードとして動きを見せる部分は、 別の登場人物が担う。主人公を設定していると、 主人公を動かしたがるものだが、 よくよく現実を見れば当人が動くばかりではない。 主人公を動かすことで物語を動かそうとすると、 物語の幅が広がらないことも多々ある。 なので、この作りで、正解なのだと思う。


難しい題材なので、なるべく世間の思想からは 超越したところで物語を綴っていって欲しいところ。 なお、生活保護のケーススタディにどっぷり浸かっている人からみれば、 浅い、甘い話に見えるかもしれないが、この作品が描いているのは、 そういうことではない。新人が、職場でどう働くか、 というのが少なくとも一巻の段階である。そもそも本作は、 生活保護のことを描くために生活保護を題材にするような、 そんなツマラナイ発想で描かれた作品ではないだろう。 もっと上のレベルのことを描くために、 生活保護の現場で働きはじめた公務員を描いているのである、 と思っている。まぁ、フィクションとは基本的にそういうものであるが。


【データ】
柏木ハルコ (かしわぎはるこ)
健康で文化的な最低限度の生活
【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2014(平成26)年9月3日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
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新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。 えみるはここでケースワーカーという 生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、 そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして―― 新聞メディアはもちろん、 現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ! [生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!

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