【オススメ】 草水敏、恵三朗/フラジャイル

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フラジャイル(1)

■【オススメ】 病気をつきつめる病理医の物語。

会議室で患者の病状を話し合う医師たち。 報告する医師はMRIをやりたいのだが、 それは不要なのではというのが大勢。 しかし若い医師は疑問を持つが、 発言できないまま散会しはじめる。 そこへ、疑念を明確に提示した者がひとり。


病理医が自分の見立てをぐいぐい と差し込んでいく、医療というか病院ドラマ。 「コウノドリ 」があまりマッチしなかった人には、こちらのほうが向くのではないか。 なおテイストとしては、「臨場」あたりが近い。


唯我独尊的な主人公だが、しかし彼の仕事は、明示すること。 彼の判断によって、その後の対応が変わる。だからこそ、 彼の判断が伝わらない場合には彼は徹底的に闘う。 そんな姿を描くには、彼自身にそうした思いを語らせるのではなく、 周りがそれに、しかも勝手に気づくのがベスト。 なので、病理医を志す新米、冒頭で疑問をいだきつつも 提示できなかった医師を彼のそばに配した本作の設定は上手い。 彼女の成長物語という側面も持たせることができている。


上手な構成のうえで、医療ものとしては高度というか、 素人が読んでも判然としないハイレベルの内容を扱うのは、 読者の視点で読めるものを用意しつつも妥協していない点で、 志が高い。


【データ】
原作=草水敏(くさみずびん)、漫画=恵三朗 (めぐみさぶろう)
フラジャイル
【発行元/発売元】講談社 【レーベル】アフタヌーンKC 【発行日】2014(平成26)年11月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
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岸京一郎、職業・病理医。病理医とは、生検や病理解剖などを行って、病気の原因過程を診断する専門の医師のこと。各診療科の医師は、彼の鑑別をもとに、診断を確定させたり治療の効果をはかる。医師たちの羅針盤となり、人知れず患者を救う岸。医師たちは彼について、口をそろえてこう言う。「ヤツは強烈な変人だが、極めて優秀だ」と――。



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