【オススメ】 槇村さとる/白のファルーカ

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白のファルーカ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

■【オススメ】今読んでも絶品。だが時代は感じる展開だろうか・・・。

フィギュアスケートの世界で日本人が勝負になるなんて夢でしかなかった時代に、 そうした作品を描いていた著者。時代が追いついた今読んでも十二分に面白い。 いや、時代はまだ追いついたとはいえないか。「愛のアランフェス」はペアであるし、 「白のファルーカ」はアイスダンスである。日本人はまだその域に達していない。


ちなみに。こういう、現実が追い付いていない世界を描くのが、フィクションの醍醐味である。 現実を後追いして描く作品になど面白みなどない。というのは言いすぎだが、未来を描く作品 ほど、高く評価されるべきである。この作品はそういう代物で、そして未だに、未来の話である。


ソロで未来を嘱望された男子選手が、怪我によりリタイアする。 彼のファンで、それでスケートを始めたヒロインは嘆き悲しむ。 しかし、彼はアイスダンスで復活しようとしていた。パートナーに選ばれたのは、 ヒロイン。だが彼の態度に、彼女は反撥するのだった。


強気なヒロインはいつもどおり。タッパもあって、日本人としては異質なスタイル。 このカップルが日本代表にのし上がっていくサクセスストーリーであり、 二人の恋愛物語でもある。


が・・・この話、全8巻しかないのだけれど、このあと怒涛の展開がありまして、一巻で登場して こない人物を軸に、昼メロドラマもかくや、という70年代少女漫画的な物語になっていくのです。 1987年の作品なのですが。ちなみに、今世紀になっての作品、「Do Da Dancin'!」はバレエが舞台ですが、そこまでの設定はありません。つまり、時代に則した設定だったのでしょう。逆にいえば、今ここまで濃い設定の作品を仕立てれば、カルトになること間違いなし、ではあります。


なお本作は、別に世界チャンプになる話ではありません。そういう話にしないところが、 著者の上手いところ。だからこそ、25年以上経っているのに、今読んでも絶品なのです。


【データ】
槇村さとる (まきむらさとる)
白のファルーカ
【発行元/発売元】集英社 [レーベル]SHUEISHA MARGARET COMICS DIGITAL 【発行日】2014(平成26)年発行(初版発行1987年) ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
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