【オススメ】 勝田文/小僧の寿し

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小僧の寿し (マーガレットコミックス)

■【オススメ】よくわからないところが魅力の短編5編。 すべて、奇遇の話。

表題作は、ふと入った寿司屋が気に入った女性の話。 そこは親方が逃げてしまって小僧さんが後を守っていた。 とはいえ握り手が変わったのでは常連も来ず、なので空いている。 しかしその寿しはヒロインにはとても美味しいものだった。


ヒロインが立ち寄ったのは、お金があったから。 それは、結婚の祝い金。ご祝儀をもらいつつ、式自体が中止になり、 しかし返そうとしても受け取ってくれないので、 では、と使うことにした、という、奇妙な話である。 当然、話は、式というか結婚自体がなくなったことにフォーカスしていく。 これがなんとも。納得できるような、できないような。 最後は綺麗にまとめるのだけれど、それまでの話の構成を考えると唐突感もある。 ただ、それもそれで、また良いのだよなぁ・・・。なんだろう、この魅力は。


ちょっと違う、間違った方向に走っていても、 しれっとそのまま、描き切ってしまう、そこが著者の魅力かもしれない。 続く話は、みな、奇遇、偶然の出会いを描いている。 それなりのハッピーエンドが待っているが、そこまでの話の流れは、 どれもこれも、変。


最後の話だけは日本が舞台ではなく、 しかも「クリスマスキャロル」、スクルージの話である。 「ジーヴス」ファンには似た薫りを感じてサービストラックのように思えるのでは。


【データ】
勝田文 (かつたぶん)
小僧の寿し
【初出情報】Cocohana 平成24年8月号、25年3月号、8月号、26年2月号、24年12月号別冊ふろく 【発行元/発売元】集英社 【レーベル】マーガレット コミックス 【発行日】2014(平成26)年2月28日第1刷発行 【定価】419円+税
■評価→ B(佳作)
■購入:
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結婚を取り止めて手元に残ったご祝儀を持って、亜紀が向かった先は…。表題作『小僧の寿し』、その他3編の食べ物にまつわる読みきりとディケンズの名作『クリスマスキャロル』のコミカライズ作品で編まれたおいしい短編集。 【収録作品】チビのおでん/すいかドライブ/ととせの鴨/クリスマスキャロル

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