【オススメ】 酒井美羽/限界スキャンダル

限界スキャンダル (ジュールコミックス).jpg
限界スキャンダル (ジュールコミックス)

■【オススメ】捻じ曲がった話だけれど、ハーレクインロマンスみたい。でも変化球。その具合がワンランク上。

なんだこの話、と思いながら読み進めていくと、これが手が混んでいて面白い。出来が良くて品が良い昼ドラか。


主人公は天才小説家。16歳と史上最年少で有名な賞をとり、その作品はベストセラー。でも次作はイマイチで、3作めで普通の人に。二十歳前に身分はフリーター。でも出版社には父親が勝手に前借りして借金があり、その借りを返すために企画ものに乗ることに。


持ち込まれた企画は往年の女優の伝記。人気絶頂のまま引退し失踪した彼女のことを書くのだが、材料として渡されたのが彼女の日記。父の妹がその女優だという青年が日記の提供者。彼の実家は大映画会社、でも彼はホストクラブのオーナーという立場。恋愛経験のない主人公は彼に口説かれつつ、伝記に着手することに。


という話だが、その後、伝記は書き上がり本になりながらも出版手前で差し止められる。クレームを入れたのは、日記を持ち込んだ青年の兄で、映画会社の現社長。オーラと圧迫感のある彼は、口封じのために結婚しないかと提案してくる。借金の肩代わりも含め提案してきた彼にヒロインは抵抗できない。


そんな政略結婚に見える展開だが、彼は単に口封じのためだけにプロポーズしたわけではなかった、というところが面白いツイストかげん。実際は彼女のファンで、すべての話はそこから始まっているのだった。そういう展開の話なので、当然のことながら、失踪している大女優についてもきちんとオチをつける。ヒロインの恋心についても落ち着くところに落ち着ける。


話は非常に上手くて、何の気なしに読んでいても結構はまる。一巻完結も手頃。ただしその短い尺ゆえに、ストーリーをこなすことが優先となり、ヒロインのキャラクターはやや後回し。なので、うぶな子ほど情熱的になる、という根本的な面白さについてはあまり描かれず、最後はとってつけた感のある結末になってしまっている点だけがやや残念。


【データ】
酒井美羽 (さかいみわ)
限界スキャンダル
【初出情報】JOURすてきな主婦たち 2013年5月号〜9月号 【発行元/発売元】双葉社 【レーベル】JOUR COMICS 【発行日】2013(平成25)年11月15日第1刷発行 【定価】648円+税
■評価→ B(佳作)
■購入: amazon→限界スキャンダル (ジュールコミックス) , honto→hontoネットストア - 限界スキャンダル (JOUR COMICS) 酒井 美羽 - 本
【公式サイト】

「抱いて抱いて抱いて ダーリン」「M式プリンセス」の酒井美羽が描く大人気ラブロマンス。天才少女小説家だった茉梨亜は、現在フリーター。起死回生を狙って往年の名女優の伝記を書くことに。そこに名女優の甥で、映画会社の御曹司・俊王が現れ、伝記の執筆を中止するように強制。身勝手な暴君に振り回される茉梨亜。この格差恋愛の結末は一体どうなる!?
株式会社双葉社 限界スキャンダル(限界スキャンダル) ISBN 978-4-575-33533-0
■当サイトの著者他作品レビュー
酒井美羽/M式プリンセス
【オススメ】 酒井美羽/ハッピートラブル・うえでぃんぐ


search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
チケットぴあ

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM