【オススメ】 坂本光陽、箸井地図/ハイリコ

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ハイリコ 1 (ヤングジャンプコミックス)

■【オススメ】天才的な記憶力と認識能力を持つ 探偵。そんな彼女に、青年は惚れた。

コンビニで店員をしている青年。 フリーターというわけではなく大学生、留年していてまだ卒業していない23歳。 そんな彼が、店の前で、好みのタイプの女の子を見つけた。 しかも彼女は、彼の名前を呼びかけてくる。知り合いでしたっけ? と尋ねると、中学で同級生だった、と言う。


しかし彼が中学時代の卒業アルバムをみると、彼女の名前はない。 そもそも彼自身が、暗い昆虫オタクで、 いまの姿とは結びつかないはずだった。


という話で始まるのだが、この彼女が、一度みたら全て記憶する能力の持ち主、 ハイパー・リコグナイザーで、かつ、資格認識能力も秀でていて、 骨格を見抜けば変装しようが年齢を経ようが同一人物とわかってしまう。 なので彼を見ぬいたのは彼女にとっては普通のこと、 加えて中学も途中で転校したので、アルバムにいなくてもおかしくないのだった。


天才的な能力を持つ人物をめぐる話。その人物が一人称となる話ではなく、 別に彼女に興味を持つ人物を狂言回しとして語り手の役目を担わせたのは、正解だろう。 能力者にはその適性を活かした探偵という職業につかせ、警察からの依頼も請負って指名手配犯などを追う。推理ものと、恋愛要素を合わせもった話に巧く組み合わせて仕立てている。


事件になっていないものをどう阻止するか、という話などを絡ませて、 より面白くなってきたところで、そもそも彼女は本当に彼の同級生だったのか? という話を再び掘り返しているところは意外なツイスト。そこで巻またぎというのは 心憎い構成である。


【データ】
原作=坂本光陽(さかもとこうよう)、漫画=箸井地図 (はしいちず)
ハイリコ
【初出情報】グランドジャンプ 平成24年25号、グランドジャンプPREMIUM VOL.15〜19 【発行元/発売元】集英社 【レーベル】ヤングジャンプ・コミックス GJ 【発行日】2013(平成25)年9月24日第1刷発行 【定価】562円+税
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
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【公式サイト】
一度見たものは決して忘れない! 超絶的記憶力と最強の眼を武器に、街を行き交う人ごみの中から犯人を見つけ出す「見当たり捜査」のプロ、能見マナ子。異能の犯罪捜査コミック、開幕!
ハイリコ|集英社グランドジャンプ豪華連載陣
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あおい、箸井地図/リサーチャー


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