れぇ/うちの旦那は歌い手です。


honto電子書籍ストア - うちの旦那は歌い手です。 れぇ (著) - 電子書籍

■ちょっと酷い電子書籍。

内容に関してよりも、この出版社の電子書籍の形態がちょっと酷いと思うので敢えて紹介。この内容でこの値段は、よろしくない。


hontoで購入しiPadで読むという環境だったのだが、周りにカスタード色の枠が出るような状況でつまり画面いっぱいに適正化されない。pdf読んでいるんじゃないんだから、というか、拡大もできないのか・・・。


話自体も、ド素人が歌い手を目指すという話で、実録ものとしてはわからなくはないが、読んでいて全くおもしろくない。問題は、著者が旦那を描く、というスタイルにある。主人公の人となりは、著者にとってはわかりきったものであるので、それが改めて描かれることがない。なので読者は、ろくにしらない素人の話をプロフィールなしに読まされる。これは、ツライ。


実は世にあふれる、大多数の人には読むとしんどい4コマものは、これと同じ構造にある。キャラクターのプロフィールが説明できていないために、読み手がつらくなるのだ。いや、そういう作品も送り手は、キャラクター付けはしっかりやっているし、説明もしている、とは言うだろう。それを擁護するファンもいないでもない。しかしそうした作品は、キャラクターの設定やプロフィールの説明を、義務としてこなしているだけで、読者が自然に飲み込めるような形にはしていない。作品の中で織り込んで、かつ事あるごとにその性格付けを認識させるだけの仕掛けが必要なのである。出来る人には仕掛けでもなんでもない当たり前のストーリー運びであるが、できないなら仕掛けとしてきちんと仕込んでいくしかない。その仕込みが仕込み然としていれば、それは文字でキャラクター説明して事足りるとしていることと同じ、元の木阿弥である。


それでもってこの作品が扱うのは、歌。音の出ないマンガという媒体で音楽を表現するには細心の注意や工夫が必要なのだが、そういうことはおかまいなし。なので、歌ってみたをやるとどうなるのか、という実録ものとしては意義があるのかもしれないが、マンガとしては全くおもしろくない。そのつもりじゃないんだろうが、旦那自慢したいんなら、相応に客観視して相対化しないと、読者はしらける。それを、出来の悪い電子書籍で読まされるのだから、しんどいよ。・・・いやこの出版社からもう一冊買ってるんだけどね。そっちは内容は普通に読める代物でしたが。


【データ】
れぇ
うちの旦那は歌い手です。
【初出情報】(紙版2013年4月19日発行) 【発行元/発売元】PHP研究所 【レーベル】PHP電子 【発行日】2013(平成25)年8月8日
■評価→ D(問題)
■購入: amazon→うちの旦那は歌い手です。 (PHPコミックス) , honto→honto電子書籍ストア - うちの旦那は歌い手です。 れぇ (著) - 電子書籍


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