【オススメ】 岡野史佳/深紅のエスカ

深紅のエスカ (ダイトコミックス 342).jpg
深紅のエスカ (ダイトコミックス 342)

■【オススメ】超能力と戦争を絡めたミステリー。 ミスディレクションが巧い。

マンガとしては説明書きが多めだが、コンパクトに まとめる上では致し方ないと思える程度。設定が厄介なので 読み込みづらさはあるものの、上手な流れで、飲み込めないことはない。


友人が死んで一年。ヒロインはクラスメイトとトランプしていても、 手を抜かないと全部勝ってしまうという。それは級友たちもわかっている。 そんなヒロインは、呼ばれた、といって席を立つ。テレパシーでやりとりができる 彼女は超能力者である。学校には特別なチームがあって、生徒6人がそこに 所属していた。心臓が弱かったり目が見えなかったり口が聞けなかったりと ハンデを負う者も多い。一年前に死んだのはその中のひとりだった。


その、死んだ仲間の親が亡くなる。戦争の被害が後を引くなか、敵国への 反対運動を展開していた過激派のリーダーだった。事故ではないのではないか、 それは死んだ仲間も同様ではないか、と思い、真相をつきとめようと 動き始めた仲間のひとりは、学校側から特別なチームを追放され、 そして自身も死に至る。


超能力、戦争、ということを絡めて、だれでも、どんな動機でも、ありうる 話としている。そうした上で、そこに着地させるか!という結末は、 突拍子もなく呆気もなく、反則と言えなくもないが、その方向に向かった 著者の覚悟はすごい。推理ものではよくある手であるが、 そこに向かうとは思わなかった。これは巧い。


超能力者を描きつつ、肝心な場面でヒロインの能力が効かない。 それは彼女自身の能力の問題もある。一方で、謎解きの場面では解放される。 この出し入れは、都合のよい描き方ではあるが、これまた 推理サスペンスものの定番の構成であり、それを、まさかその手のものとは 思わない作品に見せかけて展開したところが著者の巧さだろう。


ネタを知って読むと普通だが、打ち上げ後に切り離すロケット部分は壮大で、 白泉社を離れて10年以上 経っているのだが、いまだ 「フルーツ果汁100%」の作家さんという 認識が強かった身としては、著者が大都社でSFサスペンスを描く、ということも 意外だった以上に読後感もかなり驚いた。


【データ】
岡野史佳 (おかのふみか)
深紅のエスカ
【初出情報】配信:2012年3月、2013年8月 【発行元/発売元】秋水社/大都社 【レーベル】DAITO COMICS 【発行日】2013(平成25)年9月26日第1刷発行 【定価】667円+税
■評価→ B(佳作)
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