【オススメ】 聖千秋/四百四病の外

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四百四病の外 1 (マーガレットコミックス)

■【オススメ】話は少女漫画でも作りはオトナ。

主人公は26歳(←24歳との指摘いただきましたので訂正します)、に見えない少女のようなヒロイン。文部省から派遣され、問題教師のレポートを作るために学校に。ターゲットは28歳、航空整備士だったのが教員資格をとって臨時教員として赴任していたが、遅刻欠勤が多く職場での恋愛関係も問題に、PTAの目撃情報も多くコミュニケーション能力への疑念や裏口入学あっせんの噂まで。そんな人物だが、彼は一見、好青年に見えた。そして実際好青年であるという話である。


主人公は自分のしごとが文部省の世間へのポーズにすぎないことも自覚している。自分のレポートで誰かの人生が変わってしまうことも。しかし前任の学校にいた教師がその後捕まった過去もあり、見逃すことはいけないという思いも強くある。思い込みは強いし気も強そうだが打たれ弱そうで、しかし真実を追い求めようとして色々聞き込み、そして真実がわからなくなる。


そんなヒロインの視点が面白い。神の視点で見るのではなく、万能ではない凡人の視点で、考えは千々に乱れる。その主人公のある種の恥ずかしさをそのままさらけ出し、しかしドジっ子というような括りでは見せない。彼女のドジを中心に回るコメディとしては作っていない。そもそもヒロインはそんなに可愛い性格に作られていない。


何が中心かというと、基本は、主人公と教師のドタバタ恋愛コメディである。ただ、それだけを見せるわけではない。中心には学校があるが、問題教師などを描くのでもない。描かれているのは、世間の声や評価評判というものの無責任さ、である。


誤解誤認や故意によりねじ曲げられる評価。とはいえ本作の場合、肝心な生徒や、警察などにはきちんとした認識を持たれているし何より授業は当該教師の時は騒がしくない、というように、そのあたりはさすがにマンガとしてまとまりのよいものになっている。なので本質は恋愛コメディなのだろう。それは題名からも明らかではあるが。


なんにせよ、聖千秋氏の作品が読めるのは嬉しい。


【データ】
聖千秋 (ひじりちあき)
四百四病の外 (しひゃくしびょうのほか)
【初出情報】Cocohana 平成24年9月号〜25年2月号 【発行元/発売元】集英社 【レーベル】マーガレット コミックス 【発行日】2013(平成25)年4月30日第1刷発行 【定価】419円+税
【掲載情報・次巻予告】2013年10月 2巻(完結)発売予定
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入
【紙の本】
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【公式サイト】
浅尾モモは、悪い噂のある教師・森野を辞めさせるべく文科省から派遣されてきた。彼の尻尾を掴むべく身辺調査に張り切るも空回り。森野に部屋を紹介され引っ越すが、そこの家主が森野であり、しかも一軒隣の部屋に住んでいると知りボーゼン! 動揺の中、泣いている女性と警察に囲まれた森野を目撃して…!?
Cocohana _ 連載作品 四百四病の外


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