地に足の着いたロボット漫画「機動警察パトレイバー」

既刊続刊旧作について電子書籍版がリリースされているものを取り上げる「一巻読破クラシックス」、今回の作品は・・・

機動警察パトレイバー(1)(SSC).jpg
機動警察パトレイバー 全22巻 ゆうき まさみ (著)

・「機動警察パトレイバー 」は、ロボットものSFの再構築である。乗り込む形のロボット=レイバーが一般的になった時代を舞台に警察官を主人公としたハードSFであるが、その他の要素は現在とほぼ同じ。ある一点を"if"に置き換えたSFであり、地に足の着いたロボットものである。なので(基本的には)飛ばない。

・警察なので犯罪を取り締まるわけだが、ロボットものとして対決する相手が欲しい。悪の結社、とまでは言わないが、悪巧みする連中がおり、これをレイバーものなので当然レイバーを作れないといけないわけで、レイバーメーカーに設定する。これが対立軸にあるもう一方の主人公となる。

・主人公は警察組織のなかでも若手に設定。なので色々知らなくても当たり前。そしてレイバー部隊自体が若い組織で、外れ者部隊という位置づけにも近く、多彩なキャラクターと柔軟性のある上司が用意される。

・中盤から俄然勢いがつき面白くなる作品だが、警察という受け身の組織の話なので、動きまわるのは周囲である。そのなかで、内側から動かそうという一環か、相手が他のレイバーメーカーということもあってか、主人公サイドに、レイバーメーカーの御曹司が同僚の警察官として存在している。しかし彼のエピソードは中途半端なまま消化不良で終わる。この設定を生かしきれず、というか途中で無理に使おうとしたが上手くいっていない、という点が、パトレイバーを読んでいて気になる点である。

・そうした本作で消化不良だった部分は、ゆうきまさみ作品としては「鉄腕バーディー 」で消化どころか昇華して結実したように見える。ということで次回は「鉄腕バーディー 」を取り上げる予定。

機動警察パトレイバー



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