「じゃじゃ馬グルーミン★UP」は恋愛を描く少年漫画ながら舞台を生産牧場としたことでユニークな作品となった。

既刊続刊旧作について電子書籍版がリリースされているものを取り上げる「一巻読破クラシックス」、今回の作品は・・・

じゃじゃ馬グルーミン★UP(1) (SSC).jpg
じゃじゃ馬グルーミン★UP(1): 1 (SSC)
ゆうきまさみ「じゃじゃ馬グルーミン★UP 」 全26巻をご紹介。

・競馬漫画に見える作品で実際そのとおりなのだが、少年漫画であるので構造としては、主人公の恋愛話があり、その舞台が学園ではなく牧場だった、というのが捉え方としては正しい。主人公は高校生、それが旅行先で偶然世話になり、美人姉妹がいることもあってドロップアウトして牧童になる。結構フリーダムな話である。

・一方、競馬漫画として捉えた場合、圧倒的にユニークなのは、生産牧場を題材にしているところである。騎手か馬を描くことが殆どの競馬漫画で、騎手をフィーチャーしていない珍しい作品といえる。しかも主人公は競馬も馬も全く詳しくない。最後まで、その状態は続く。なので、競馬に詳しくない人でも読みやすい、のではないかな、たぶん。自分が競馬好きなのでそのへんの感覚がよくわからない。なお、実在の馬は出てこないので、そういう点では競馬好きがのめり込める作品ではない。ないが、競馬好きなら絶対に楽しめるし評価をする。ちなみに20世紀の話なので、クラシックは数え4歳が出走するし、外国産馬は出走できないことになっている。

・少年漫画として珍しい点もある。恋愛を描き、どう世帯を持つか、といった話にまでなっていくことである。牝馬に種付けして繁殖するという生産牧場の営みを描く話であることを考えると、人間に関してもサイヤーラインについて描くのは当然の流れ、なのかわからないが、最終話のエピソードはそのあたりも踏まえて読むと、馬と人をひっくるめての世界なのだなぁ、と感慨深い。

・クライマックスは競馬界の頂点ともいえるダービーの日でありつつも、勝てるかどうか、という一点に絞った話にはしていない。終わりがあるわけではない題材なので、結末もNEVER ENDである。

・ついでに。作中でアルデバランという馬が出てくるが、アメリカのサラブレッドで同名馬がいる。1998年生まれなので作品のほうが先。日本馬であれば盛り上がったかもしれない。この馬はアメリカでG1もとり、いまは日本で種牡馬生活を送っている。国内繋養は2009年のシーズンからなので国内産は2010年生まれから、この世代が明け3歳なのでいまだ重賞勝ち馬はない、ということにJRA提供のデータではなってしまうが、 Aldebaranで検索するとファルコンステークス勝ち馬の外国産馬ダノンゴーゴーが出てくる。このダノンゴーゴーも種牡馬になっているように、馬は血で繋がっている。しかし2012年産駒が6頭ということでこの先厳しいかもしれないが・・・。ってなんの話だ。

じゃじゃ馬グルーミン★UP(1): 1 (SSC)



search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
チケットぴあ

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM