【オススメ】 秋山弘行/報復学園

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報復学園 (カドカワコミックス・エース)

■【オススメ】 いじめられっ子がいじめっ子 に報復する話。実はなんの捻りもないが、これはこれで、いいのかもしれない。

主人公は学校でいじめにあっていた。特に理由もなく、絡まれ始めたものがエスカレート。いじめているのはごく少数だが、それを傍観しているクラスメートも、止められないのか同じ気持なのか、と思い出すと心が暗くなる。それでも笑っていれば耐えることができる、笑ってさえいれば・・・ そう思っていた彼は、帰宅途中、バンに引きずり込まれた。


いじめの上に誘拐され踏んだりけったり、と思いきや、気がつくと学校の体育館らしきところに他の数人とともにいた。凶器が並ぶなか、アナウンスが響く。ここは伝説の無人島、君達は選ばれし勇者だ!!日が暮れるまでに自分の獲物を殺せ、さもなくば死が待っている・・・。


不条理ゲームかというと、雰囲気が少々違う。校内には別の生徒たちもいた。それは、体育館にいた「勇者」たちをいじめていた人物。つまり獲物。獲物は手枷をはめられていた。


このあとの展開は、意外といえば意外。捻りがないので、意外でもなんでもないとも言えるが、常識的ではない落とし所にもっていく。 なぜこのような設定がありうるのか?というのは不条理ゲームや悪夢的な話なので、ということで、一応説明らしき描写もあるので、これはこれとして受け入れるべきなのだろう。 主人公は確かに成長しているし、明確なメッセージもある。


完全にB級なノリであるし、幼稚な善悪論のようでもある。ただ主人公の成長という面は確かにあって、いじめっこが憂さ晴らしするだけの話ではない。とはいえ、いじめの理由がいじめっこ側に落ち度がなく、場合によっては理由もない、というのは、いじめを考える上でそもそもどうなのか。いじめられる側にはいじめられるだけのきっかけなり理由なりがある、と考えるほうが、そもそもいじめられなくなるためには良いわけだが。一応、この作品では、あきらめずに向かい合う、抵抗する、環境が変わっただけでは解決しない、自分の変化が現状を変えていく、という話になっているので、解決策の一端を示しているとは言えるのだが。


内容評価は微妙、なのだが、こうもストレートに描き、一巻完結でまとめあげた作品は滅多に見ないので、一読を薦めても良いかも、と思い至った。表紙と違って絵はしっかりしていて角川コミックス・エースの典型的なものなので、そう警戒せずに購入して大丈夫。


【データ】
秋山弘行 (あきやまひろゆき)
報復学園
報復学園 (カドカワコミックス・エース) (amazon)/ 報復学園 (角川コミックス・エース) (honto) 】
■著者の作品@amazon→ 秋山弘行

いじめに遭い人生に絶望している中学生の東安彦。何者かに拉致された彼が目にしたものとは!脱出不可能な学校、制限時間は日没迄…武器を手にしたいじめの被害者と手かせをされた加害者によるバトル・ロイヤル!
報復学園 コミック&アニメ 秋山弘行 角川書店・角川グループ
【初出情報】ニコニコエース 2012年Vol.29、34、38 【発行元/発売元】角川書店/角川グループパブリッシング 【レーベル】角川コミックス・エース 【発行日】2012(平成24)年11月26日初版発行 【定価】560円+税
■評価→C(標準)だが異色
漫画一巻読破のオススメ→ 2012年のベストセレクション


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