【オススメ】 篠原烏童/明日は死ぬのにいい日だ

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明日は死ぬのにいい日だ 1 (プリンセスコミックスデラックス)

■【オススメ】江戸時代後期、山賊と、町娘と、異国から流れ着いた青年と が出会い展開するお話。描かれるのは、恋と友情。

天狗党を名乗る山賊の長である青年。下のものに慕われるだけの 洞察と判断力を持っている彼が気にすることといえば小柄なことか。 愛馬をとても大事にしており、最も大切な相手だった。町娘と会うまでは。


町娘は名主の娘、しかし体躯が大きく縁談はあれど貰い手なく。 恋自体したこともなかったが騒動に巻き込まれ、そこで山賊の青年と出会った。 騒ぎを逃れるため彼の愛馬に乗せられ海岸まで来たところ、 流れ着いた人体がひとつ。土左衛門かとおもいきや生きており、 追いついてきた青年と共に助け引き上げると、彼は赤い肌に高い鼻、 言葉も通じぬ異国の者で、その様は天狗に似ていた。


普通であれば出会わない三人の話。それを江戸時代後期、19世紀初頭 に設定して展開している。女性を絡めているので恋愛トライアングルな側面もあるが、 男同士は言葉も通じないながら友情を感じあっている。 異国の青年はネイティブ・アメリカンで信じていた白人に騙されたという 過去を持つ。恨みというより怒りがあり、しかし純粋な彼が気にしているのは故郷のこと。 一方、山賊の青年も家族を知らず、とはいえ一党を率いているのは家族のようなもの。 山賊が丁寧に手入れする馬を見て、異国の青年はたちまち目を輝かせ、馬と持ち主である青年に 惚れた。青年は青年で、海からいつかお前の運命を変える者が現れる、 と言われていたことを彼と重ねあわせ、これを運命かもしれないと思っている。


純粋な人物たちが主人公で、相応に力も備えているので、話はすっきり、読んで楽しい ものに仕上がっている。勿論、その力が圧倒的なものだと話の展開しようがないので、 それぞれに限界があり、かつ彼らの道に関わってきそうなことが終盤に持ち上がってくる。 巻末は幻想的な結末で正直このあと2巻がどうなるのか煙にまかれた印象だが、 一冊の本としては良い終わり方。良い話なので続刊も楽しみ。


【データ】
篠原烏童 (しのはらうどう)
明日は死ぬのにいい日だ
明日は死ぬのにいい日だ 1 (プリンセスコミックスデラックス) (amazon) 】
■著者の作品レビュー
篠原烏童/生類憐マント欲ス
篠原烏童/EYED SOUL
篠原烏童/1/4×1/2(R)
篠原烏童/暗夜
■著者の作品@amazon→ 篠原烏童

嵐の夜、江戸近在の宿場町の浜に流れ着いたネイティブ・アメリカンの青年。地元の山賊・力王丸に助けられて仲間になるが…!?
コミック詳細|秋田書店
【初出情報】プリンセスGOLD 2012年5月号〜8月号 【発行元/発売元】秋田書店 【レーベル】PRINCESS COMICS DELUXE 【発行日】2012(平成24)年9月30日初版発行 【定価】533円+税


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