蔵石ユウ、イナベカズ/アポカリプスの砦

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アポカリプスの砦(1) (ライバルKC)

■よくある不条理ゲームものの一種、ゾンビサバイバル話。定番の域を出るものではないが、相応には面白い。

主人公は少年院に送られた弱気な少年。自身は何もしていない、冤罪だ、と主張している。そんな彼が少年院で苛烈な目に遭うのだが、別にいじめの対象になるというわけではない。パニックが彼らを襲うのである。


世間では、暴れていた人物を逮捕したところ、その人物が護送中の警官を噛み殺したという事件が発生していた。その後、噛まれた人物が次々と人を噛んでいく、という狂犬病の伝染のような事態が広がり、それは少年院の中にも。主人公たちはなんとか難を逃れるが、周囲に病気が広がるなか、さてどうする、というのがこの話の趣旨である。


主人公はヘタレなわけだが、周囲の人物が−少年院に入っているような人物なわけだが−行動力があったり明晰な頭脳があったり、ということで、それに引きずられて彼もなんとか生き延びていく。少年院の中で話を動かすのか、とおもいきや、車を駆って外界へ。しかしシャバのほうが寧ろ伝染は蔓延していた、というオチであった。で、この先どうなるのか、というところだが、ゾンビサバイバルものな割には飄々とした雰囲気なのは面白いものの、例えば『ゾンビランド 』ほどさばけたオフビートなコメディとはなっておらず。この手垢のついた題材でどうしたいのか、を思うとやや微妙ではあるものの、一巻はそれなりに面白く読めた。


【データ】
原作=蔵石ユウ(くらいしゆう)、漫画=イナベカズ
アポカリプスの砦 (あぽかりぷすのとりで)
アポカリプスの砦(1) (ライバルKC) (amazon)/ アポカリプスの砦 1 (bk1) 】
ゾンビvs.不良!!!!! 監獄を舞台に災厄が最悪を食む!!

関東中の不良が集まる更生施設・松嵐学園に、無実の罪で収監された前田義明。暴力渦巻く日々に、義明は絶望感を募らせていく。そんな中、監内に突如現れたのは死してなお歩き、喰らうゾンビだった……! 悪夢のような世界で、不良達のサバイバルが始まる!!

アポカリプスの砦(1) 蔵石ユウ イナベカズ 講談社
【初出情報】月刊少年ライバル 2011年10月号〜12月号 【発行元/発売元】講談社 【レーベル】ライバルKC-0207 【発行日】2012(平成24)年3月2日第1刷発行 【定価】419円+税



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