【オススメ】 乃木坂太郎/幽麗塔

幽麗塔 1 (ビッグ コミックス).jpg
幽麗塔 1 (ビッグ コミックス)

■【オススメ】翻案ミステリを更に翻案。 練度を高めた作品は香りも高く。

舞台は昭和29年。この2年前に起きた奇怪な事件を出発点とする話に、 何も持っていない凡庸な主人公が巻き込まれる。


巨大な時計塔。それを利用した殺人事件。その時計を動かせる者は 限られている。そしてその時計と、巨大な金庫に眠る財宝とが、 リンクしているという。主人公を巻き込んだのは、この財宝を 狙っている美男子−いや、実は男装の美女。そして、その時計塔 の現在の持ち主が絡み、さらにそこで新たな事件が起こる。


こうした、エロとグロを交えた巻き込まれ型ミステリ。 黒岩涙香の「幽霊塔」という、 青空文庫でも読めるパブリック・ドメインを原作にした 作品。ただし、この原作の設定をかなりツイスト。 時代だけでなく−時代だけでいえば寧ろ 黒岩涙香作品の翻案である江戸川乱歩作品に近いが、 人物設定も名前もかなりいじってある。 元々は黒岩涙香ということで、それ自体が外国作品の翻案。 そうしたものを下敷きとした作品が、こうして面白く味のあるものに 仕上げたのは見事である。


テイスト的には 古屋兎丸 が描いても似合いそうだが。


■続刊購入する?→ 【買う方向】
評価:B
評価は、A:傑作、B:佳作、C:無印、D:薦めない

【データ】
乃木坂太郎 (のぎざかたろう)
幽麗塔 〜黒岩涙香「幽霊塔」より〜
幽麗塔 1 (ビッグ コミックス) (amazon)/ 幽麗塔 1 (bk1) 】
犯人は、幽霊なのか、人なのか・・・・・・

時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野は、幽霊塔と呼ばれる時計塔で、白い何者かに襲われ死の寸前、謎の美青年・テツオに救われる。テツオは曰く「幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」。しかしテツオの正体は、男を装う女であり、その名も偽名であった・・・・・・・・

小学館:コミック 『幽麗塔 1』
【初出情報】ビッグコミックスペリオール 2011年12号〜19号 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2011(平成23)年12月5日初版第1刷発行 【定価】524円+税



search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM