錦メガネ、シオミヤイルカ/非実在推理少女あ〜や

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非実在推理少女あ〜や(1) (星海社COMICS)

■推理もののコペルニクス的転回、起こってしまった事象に辻褄のあう ロジックを推し量る、机上の空論、瓢箪から駒。

学校で起きた不可解な殺人事件、主人公が憧れの少女が第一発見者、 これが警察に容疑者扱いされてしまったから大変。なんとかして助けたい、 と思う主人公の前に現れたのは、名探偵を名乗る女の子。不思議な煙、 恣意的ミストを吹きかけて発言すれば、相手はその通りに姿を変える。 そんな力でもって彼女は世界を改竄するのだった。


崩壊者、というものにより変えられてしまった世界を護るため、 不可能な状況を可能な状況へと変える論理を当てはめる、 それが少女探偵、推理者の役目。主人公はたまたま彼女の記憶改竄に 抵抗力を持つ観測者であり、一部始終を目にし、推理者たる探偵を助ける ことになる。


という、起こってしまった不可解な状況の、辻褄を合わせるために 推理を行うという話。お題を投げられてそこから考える大喜利や噺のようで、 しかもその推理はかっとんでいても構わない、それでOKなら推理完了、 Q・E・Dと相成る。おかげで事件はとんでもない結末を見せるのだが、 どこまで飛べるか、何を犠牲にするか、というネタでとことん 遊ぶ知的ゲームな様はユニーク。パロディめいた要素もあって、 好みのタイプである、筈なのだが・・・どこか乗り切れないのは、 はじけ方がまだ足らないのか、テンポか、キャラクターか・・・。


推理により話が動くとき、主人公たちは蚊帳の外になり、 それを傍観するだけ、という点が弱いのか。 特に少女探偵が、力を持っているだけで、物語にはあまり 関わってこないところが問題なのか。 頭では面白そうと思いつつ、心の底から楽しむような作品ではない。 が、一見の価値はある。



評価:C
評価は、A:傑作、B:佳作、C:無印、D:薦めない

【データ】
シオミヤイルカ、原作=錦メガネ (にしきめがね)
非実在推理少女あ〜や (ひじつざいすいりしょうじょあ〜や)
非実在推理少女あ〜や(1) (星海社COMICS) (amazon)/ 非実在推理少女あ〜や 1 (bk1) 】
「――推理推参!」 新鋭・シオミヤイルカ×錦メガネが突きつける全ミステリ界への“果たし状”! 密室の中に突如現れた「コンダラ」に轢き殺された生徒会長……。一夜にしてメイドさんごと消失してしまったメイド喫茶…。謎の存在、“崩壊者(ディザスタ)”の紡ぐ不条理からこの世界を守れ! 非実在推理少女こと“推理者(ディテクタ)”バスカヴィル・あ〜やの推理が冴える!!
[新刊案内] 2011.10.31 非実在推理少女あ〜や 1 星海社
【初出情報】星海社ウェブサイト「最前線」2010年9月〜2011年2月 【発行元/発売元】星海社/講談社 【レーベル】星海社COMICS 【発行日】2011(平成23)年11月10日第1刷発行 【定価】600円+税



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