【オススメ】 山中ヒコ/王子様と灰色の日々

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王子様と灰色の日々(1) (KCx ARIA)

■【オススメ】恵まれない境遇のヒロインにとってはある種のシンデレラ・ストーリー、 にも見えたが、パラダイスは何処にもなく。

ヒロインは母不在、のんだくれの父と貧乏暮らし。生活費に困り彼女は際どい手段でカネを稼ぐ。しかしそれにも限界はある。父は娘を親戚のヤクザものに売ろうとする。さすがに彼女は家を飛び出るが行く先はない。ないところで、彼女は拾われた。


金持ちの坊々がお付のものとコンビニ−それも彼の会社の傘下の企業だそうな−で買い物していた際にヒロインは遭遇、ちょっとした行き違いで彼らに攫われるヒロインだったが、その坊々と顔が似ていた。そんな彼が失踪し、しかしそれを表沙汰にしたくないお付きのものが、彼女を身代わりに立てることに。そうして行き場のなかった彼女に、居場所ができることになった。


明るくない、というか暗い話だが、見ようによっては暗くないとも言える。少なくともヒロインにとっては、頼りにされ感謝され身奇麗でいられ無視されない。しかし彼女の庶民の常識は通用しない。身代わりとなった人物の傍でも、彼のことを気にする者はさすがに身代わりに気づくが、気づかないものは気づかない。失踪した者は女装癖があるようで、そしてお付きの者は彼を好いているようで、そして他の者は異母兄弟であり画策していることもあるようで。お城に見えたそこは、別に楽園でもなんでもなかった、という話。しかし、それでも、ヒロインにとっては、演じるだけの役割がある、ということは幸せなのだろう。


展開に無理にメリハリあるエピソードを入れこまず、じっくりと描いているところは、無理に話を動かそうとして全体を壊しがちな作品の多い中、貴重。


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評価:
評価は、A:傑作、B:佳作、C:無印、D:薦めない

【データ】
山中ヒコ (やまなかひこ)
王子様と灰色の日々 (おうじさまとはいいろのひび)
王子様と灰色の日々(1) (KCx ARIA) (amazon)/ 王子様と灰色の日々 1 (bk1) 】
酒飲みの父、貧しい家。不幸を仕方ないとあきらめ過ごす高校生の敦子は、ある日、自分とは正反対の世界に住む大金持ちの男子高校生・至・遼・信也と出会ったことで運命が反転。敦子が自分に瓜二つなことに気づいた、乃木グループの跡取り息子・至によって、至の身代わりに仕立てられてしまう。疾走した至の代わりに「王子」となった敦子が、「宮殿」の中で得たもの、そして失ったものとは……? 切なく美しい純愛ストーリー!
ARIA|王子様と灰色の日々(1)|作品紹介|講談社コミックプラス
【初出情報】ARIA 2011年6月号〜9月号 【発行元/発売元】講談社 【レーベル】KC×40 ARIA 【発行日】2011(平成23)年10月7日第1刷発行 【定価】562円+税



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