都戸利津/燈港メリーローズ

燈港メリーローズ 1 (花とゆめCOMICS)
燈港メリーローズ 1 (花とゆめCOMICS)

■ 東洋の港を舞台に、 異国人が過ごす日々。

英国淑女として枠にはまりきれないヒロインは、 亡き母の遠縁であり家庭教師でもあった、 兄のように慕っていた男性からの手紙に惹かれ、 異国の地、東洋の港へ、三週間の船旅の末に辿り着いた。 しかし、彼は宛所には既におらず。昨年の暮に亡くなった、 として墓に案内をされる。届いた手紙には、今年の日付のものもあったのだが。


異国の地に人を訪ねていったヒロイン、それを救う現地の男性。ヒロインを 呼んだのは果たして誰か。男性はそもそも誰で、意図は何なのか。とミステリ 仕立ての設定。


細かいエピソードを積み重ねてはいるのだが、ダイナミックさに欠ける 展開で、読者を作品に引き込むだけの大きな物語がない。 絵も話も嫌いではないのだが、それでも上っ面を滑っている感じがする。 この薄味が魅力、という言い方もできるが、それは贔屓の引き倒しであり、 作品のテイストを考えればもう一味必要というのが客観的な見方だろう。 著者のファンなので続刊は買うが、オススメはひとまず見送り。


■続刊購入する?→ 【買う方向】
評価:C
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【データ】
都戸利津 (みやこりつ)
燈港メリーローズ  (とうらんめりーろーず)
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■著者の他作品(過去記事)
都戸利津/群青シネマ
都戸利津/環状白馬線 車掌の英さん
神永学、都戸利津/心霊探偵八雲〜赤い瞳は知っている〜
【帯】 じゃじゃ馬令嬢とイカサマ紳士 新世代のストーリーテラーが贈る ミステリアス・ロマンス! 20世紀初頭、東洋に咲いた都で心さわぐ日々が始まる−。

【裏表紙】 20世紀初頭、東西の人と文化が交わるアジアの港町・燈港。 遠縁のエドガーの手紙を頼りに、長い船旅の果て燈港を訪れた アゼリアだが、そこにエドガーの姿はない。頼る者なく街をさまよい罠に陥った アゼリアの前に怪しげな男が現れる・・・!?
掲載=別冊花とゆめ 平成22年10月号〜23年1月号

白泉社
花とゆめCOMICSスペシャル
2011(平成23)年2月25日第1刷発行
定価=524円+税



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