【オススメ】 小沢真理/銀のスプーン

銀のスプーン(1) (KCデラックス) [コミック]
銀のスプーン(1) (KCデラックス)

■ 【オススメ】 母子家庭で母が入院、長兄は二人の弟妹のために料理を作る。

中一と小六の弟妹のいる高校三年生の兄は、一家一族の奇跡と呼ばれる美形で性格も良い。進学校に通い大学受験を前に志望校もあったが、母親が具合を悪くして入院、しかもすぐには帰って来れないと知る。父は既になく、そんななか、兄は弟妹のために家事をし、そして自身が料理好きと気づく。


相変わらず巧い。辛い状況だが主人公はそういう感情は外側には漏らさず、今できることやるべきことでベストを尽くす。その過程で同級生と出会い、やりとりをするようになる。それも自然体。出来た人物であるというのはいつもの 著者の作品の登場人物であり、しかしその設定だからこそ語りたい物語がスムーズに転がっていく。主人公に葛藤させる話であったなら、一巻でこの半分も内容がなかっただろう。


主人公がオトナな分、そうでない性格を周りの人物に少しずつ振っている。それが振りすぎると話が振り回されるが、そういうエキセントリックな人物はおらず、また主人公自身が他の人物には流されない。そんな彼が頼りにする相手も偶然がきっかけで出来ている救いもあり、タイトな設定であるのにふわっとゆるやかに見えるところが著者の腕であり味である。かなりシビアなことを語ってもそれが声高には語られず、静かに、しかしだからこそ読み終わると心にしみている。


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評価:B
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【データ】
小沢真理 (おざわまり)
銀のスプーン (ぎんのすぷーん)
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■著者の他作品(過去記事)
小沢真理/苺田さんの話
小沢真理/たんぽぽの綿毛
小沢真理/PONG☆PONG
【帯】 ごはんをつくろう ふたりの笑顔を見るために 小沢真理がおくる食卓から始まる新しい家族のカタチー

【裏表紙】 「あしたもきっと・・・おいしいごはん」律は受験を控える高校3年生。 弟・調と妹・奏、そして父を亡くしてからも温かく自分たちを育ててくれた母と4人暮らし。ところがある日、母の病気が発覚。入院する母に代わり、律ははじめて台所に立つことに−。
掲載=Kiss 2010年No.15、17、19、20、21、23

講談社
講談社KC Kiss
2011(平成23)年2月10日第1刷発行
定価=552円+税



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