
GAMBLER! 1 (近代麻雀コミックス)
■ 主人公はゾクゾクする勝負が好きな真のギャンブラー。
見知らぬ先で親切に案内してくれた旅館の子。 ただその子の兄は、ギャンブル好きで、 よろしくない筋に借金し、今まさに 旅館を取り上げられようとしていた。 プレッシャーに吐いた彼に代わって打つことになった 主人公は、一瞬で流れを変えた。
安全なところで打つのは勝負じゃない、 ホンモノの勝負は命を乗せて打つものだ、 という真のギャンブラーの物語。 無茶な勝負を飲み、それが無茶であるほどに、 実力を発揮する。 ただ、あまりに強すぎる話ではあり、 となると一本調子に見せないためには、 勝負のロジックを変えるほかない。 そこで終盤では、そこに、流れを冷静に読み、 ルールに応じた勝ちを狙う勝負に徹している。
これはこれで面白いがそれまでとはテイストが 変わっている。点数計算できないで読んでいると ドボン賞ありを踏まえた結末に、どうしてそうなるのと 思うばかりだが、そういう人は相手にしていない 作品なのだから仕方がない。 格好いい話だが、どう勝つか、その勝ちっぷりを 見るだけの作品であるとも言える。
評価:C
評価は、A:傑作、B:佳作、C:無印、D:薦めない
【データ】
鹿賀ミツル (かがみつる)
GAMBLER! (ギャンブラー)
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■著者の他作品(過去記事)
鹿賀ミツル/ギャンブルッ!
【帯】「軽すぎるんだよ・・・お前らの牌に命は乗ってない」 天才ギャンブラー「勝」の魔性の闘牌伝説 ギャンブルは技術じゃない。掲載=近代麻雀オリジナル 2010年6月号〜2011年1月号
【裏表紙】 戦慄の指刈り麻雀編!! 百鬼夜行の群がる賭場「楽薗」編! 今宵も京都で、最も危険な勝負の場が立つ・・・!!
竹書房
近代麻雀コミックス
2011(平成23)年2月3日初版発行
定価=648円+税