【オススメ】 青木幸子/王狩

王狩(1) (イブニングKC)
王狩(1) (イブニングKC)

■ 【オススメ】 熱き将棋漫画が新たに登場。奨励会で将棋に挑む、 少年少女の物語。

少女は6歳。病院でも将棋を指したい、という祖父のために デパートへやってきた。そこでは将棋大祭が開催されており、 エレベータには大人ひとりと8歳・9歳の少年たち3人が乗り合わせた。 そのエレベータが停電で停止。なぜか非常用の電源がつかず、 インターホンも繋がらない。少年のひとりはケータイで電話しまくるが 連絡がつかず。そこで、会場にいて電話できる人、という発言に、 少女の脳が活発に動き出す。ポスターから浮かび上がる文字、 それを記憶から引き出し半年以上前に見た祖父宛の年賀状から 電話番号を探り当てた。


祖父譲りの記憶力をもち、それを祖父の親友に見出され、 女性最年少での奨励会入りを果たしたヒロインの物語。 エレベータで同上した少年たちも同様に奨励会に。 彼女のほうが先に弟子入りして年下なのに姉弟子という 状況。とはいえ囲碁と異なり将棋では女性の棋士は 存在しない。が、将棋界の現状から将来を鑑み、将棋連盟の 会長はそこに新しい時代を創りだすチャンスがあると考えていた。


上層部では思惑があれども、描かれるのはひとまず、 少年少女による奨励会物語。ライバルを得て、 切磋琢磨する成長譚である。ヒロインについては、 その類まれなる記憶力を、しかしどう活かすのか、 単に記憶しているだけでは力とならない段階に入り、 悩んでいく。一方で女性の過去の経緯から、 彼女が追い抜かれていく話となる可能性もあり、 また女性同士の闘いもあり、先に述べたように 上層部の思惑もあり、そのあたりも交えた 話となれば、これは「3月のライオン」 よりもドラマティックな物語になるかもしれない。


ヒロインに卓越した記憶力という能力を与えつつ、 それをどう活用すべきかが判然としない、という状況としたのは 「ZOOKEEPER」の著者ならでは。 但し今回はそれを導くメンターは果たしているのか。 師匠はいるが存在感はそこまでではなく、 他の面々は同じ場で戦う敵である。 そのあたりをどう描いていくのかも楽しみ。


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評価:A
評価は、A:傑作、B:佳作、C:無印、D:薦めない

【データ】
青木幸子 (あおきさちこ)
王狩 (おうがり)
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■著者の他作品(過去記事)
青木幸子/茶柱倶楽部
青木幸子/ZOOKEEPER
【帯】 将棋の王を狩る果てなき闘い!勝つことだけが、王へ近づく唯一の道−。 少女は盤上の"ヴァルキリー"闘いの女神となる!

「ZOOKEEPER」に続き、青木幸子が描くのは、奥深き "将棋"の世界! "絶対記憶"という特殊能力を持つ少女・久世杏は、同世代の 天才達と共に、将棋界を統べる王を狩る旅に出る−。
掲載=イブニング 2010年8号〜10号、12号、14号、16号、18号、19号

講談社
イブニングKC
2010(平成22)年10月22日第1刷発行
定価=533円+税



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