上野顕太郎/さよならもいわずに

さよならもいわずに (ビームコミックス)
さよならもいわずに (ビームコミックス)

■ 愛する者の死に向き合う残された者の物語。

ウエケンだがギャグマンガではない。 主人公は著者自身。 最愛の妻をなくした直後の 絶望を綴る物語である。


上野顕太郎作品らしさは全くないわけではなく たまに出ては来るのだが内容はもちろんシリアス。 愛する者の突然の死に面し、 それを整理していく過程を綴っており、 同様の体験をしている人が共感する話だろう。


その悲しみは続く。永遠にも思えるほど長いのだが、 しかしその後には新しい幸せも待っていた。 悲しい物語だが、それでも前後には救いがある。 そもそも幸せや喜びがあるから悲しみもあるのだろう。


映画やマンガの引用を使って綴るのは、 故人の思い出という点が大きいのだろう。 著者に興味のある人と、 自身に引きつけて読む人向けの私小説。 その悲しみを私小説以上に普遍化するところまでは 行っていないが、これは 故人と、故人と暮らした日々への鎮魂歌であり、 そういう作品で良いのだろう。 その分、読み手は選びそうだ。


【データ】
上野顕太郎 (うえのけんたろう)
さよならもいわずに
【 アマゾンで購入 : さよならもいわずに (ビームコミックス) , ビーケーワンで購入 : さよならもいわずに ビームコミックス
【帯】 突然の悲劇。最愛の妻との最後の日々。心張り裂ける、真実の物語。  「作品自体をはるかに越える「悲しみ」「喪失感」が、 最後には祈りのような清々しささえもたらす」夏目房之介(公式ブログより)

【裏表紙】 心が引き裂かれる"音"を、聴け。 ささやかだけれど、とても幸せな家族だった・・・あの日までは。漫画家・上野顕太郎に突然訪れた、永訣の刻。最愛の妻との哀切きわまる最後の日々を、稀代のギャグ漫画家があらゆる技術を駆使して描ききる、慟哭と希望のドキュメント。
掲載=月刊コミックビーム 2009年8月号〜2010年5月号

エンターブレイン/角川グループパブリッシング
ビームコミックス
2010(平成22)年8月5日初版初刷発行
定価=780円+税


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