【オススメ】 平野耕太/ドリフターズ

ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)
ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)

■ 【オススメ】 この世では死んだことになっている武将が 送り込まれたのは別世界。そこで彼は、 世界を守るために戦うことを期待される。

1600年、関ヶ原の戦い。島津家を残すために 捨て奸という捨て身の戦法をとった 島津豊久は、瀕死の状態にあった。 彼が記憶朦朧のなかたどり着いたのは、 無数の扉が壁を埋める奇妙な石造りの通路。妙な 男に案内され、気づけば 耳の長い「鬼」のような者が 聞き慣れぬ言葉をしゃべる世界。 そして気を失った彼は、その鬼=エルフたちにより、 自身と同様な者のいる廃城に運ばれた。


異世界トリップもの。ドリフターズ=漂流物と言われる のが主人公たち。島津豊久は異世界で、別の時代の 歴史上の人物たちと遭遇する。年代が違うのに、 彼らがスリップしてきたのはごく最近。 そんな中、彼らと関係なく起きた騒動に反応、 エルフが襲われるのを見て、自らが助けられた恩から 豊久は立ち上がる。


一方で、豊久らが見ているように、彼らが異世界に 来たのには理由があり、何者かの意志による様子。 その黒幕は敵対する相手がおり、 豊久ら漂流物たちは、廃棄物と呼ばれる者たちと 戦う羽目に。そんな代理戦争が、物語の主軸らしい。


異世界の対立構造、さらに主人公たちと連携すべき別の漂流物に、 対立する廃棄物というものが示されることで、 物語は複雑化しており、一巻では巻末でようやくその骨子が 明確になる程度の段階。本筋はまだ始まっていないが、 しかしその中でも現状の主要人物は魅力的に見せる。 それは主人公の性格が単純明快でわかりやすいこと、 その脇に配した人物が歴史上の英雄であり特に説明がなくても 際立つキャラクターであること、といった理由がある。 こうした設定のなか、主人公が他と比べて地味な 島津豊久という人物である点は、下手に有名な者にして キャラクターを作りづらくなることを避けていて巧い。 逆に周りには有名なゆえにキャラ作りをする必要の薄い 人物を配したことで、過剰な説明なしに物語を転がすことに成功している。


わかりづらい話を描く際はキャラクターを複雑化しないほうが 上手くいくことが多い。この作品はその好例といえるだろう。


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【データ】
平野耕太 (ひらのこうた)
ドリフターズ
【 アマゾンで購入 : ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス) , ビーケーワンで購入 : ドリフターズ 1 YKコミックス
【裏表紙】 A.D.1600天下分け目の関ヶ原・・・敵陣突破の撤退戦“島津の退き口”“捨てがまり”で敵将の首を狙うは島津豊久!!生死の狭間で開いた異世界への扉・・・現在では無い何時か、現実ではない何処かへ戦国最強のサムライは新たな戦世界へ招かれる!!
掲載=ヤングキングアワーズ 平成21年6月号〜22年4月号

少年画報社
YKコミックス
2010(平成22)年7月21日初版発行
定価=562円+税



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