【オススメ】 中村珍/羣青

羣青 / 上巻 (IKKI COMIX)
羣青 / 上巻 (IKKI COMIX)

■ 【オススメ】 殺しから始まる逃避行。 映画を見ている感覚の一作。

暴力夫をもったヒロインは、 レズビアンの友人に殺しを依頼、 彼女はその願いを叶えてしまう。 何かから逃げ出したく、そして願いがかなうと思っていた 人生で、しかしどこにも行き場がないまま、 暴発してしまった二人の物語。


色々あった作品だが単行本刊行。なので 掲載誌とレーベルどころか出版社が違う。 読み応えある内容を思えば消費者にとってありがたい 決着となった。ちなみに表紙は別にアンジェラ・アキではない、 と思う。たぶん。似すぎだが。


いきなりクライマックスから始まる話は唐突だがしかし 大御所の作品でなければこの程度のフカシは必要 かもしれない。トップスピードで走り出す 殺しから始まる逃避行。逃げのびること生き延びることが 前提でないのが無計画だが、そもそもそうでなければ殺しなどしない。


殺しが中心でしかもレズビアンとはユニーク、 と思いつつ、なんだ『テルマ&ルイーズ』 じゃないかとの思いもある。あちらが失踪感があり突き抜けているの に対してこちらがじんめり、雰囲気も暗い。 が、これも味ではある。絵がもう少し安定していれば、 単行本化の際に描き直してもらえれば、という 場面があるのが勿体無いが・・・。


暗い話のなかで、それだけではないエピソードも若干あり、 一巻巻末に配置されている第10話は娘への愛を感じる 内容でこれで巻を締めるのはなかなかニクイ。


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【データ】
中村珍 (なかむらちん)
羣青 (ぐんじょう)
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【帯】 「魂と引き換えに描いているとしか思えない。」−本谷有希子、驚嘆! あの話題作が連載開始時から2年8ヶ月を経て、ついに単行本化!

【裏表紙】 殺してほしいの− 日常的に続く夫の暴力。そんな日々に耐えかねた女は、友人のレズビアンに夫を殺すよう持ちかける。想い人からの頼みを断りきれず、 レズビアンは彼女の夫を殺し、そして− 連載開始時、弱冠22歳であった著者の、血を肉を骨を削って描いた渾身の460ページ。
掲載=モーニング・ツー(講談社) 2007年4号〜6号、2008年8号〜12号、14号〜16号

小学館
IKKI COMIX
2010(平成22)年3月2日初版第1刷発行
定価=838円+税



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