吉田基已/夏の前日

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)
■ 「水と銀」再びのスピンオフ。
「水と銀」「水の色 銀の月」に続く同じ作品世界の物語で、 今回は青木哲生が主人公。ツンデレな男といった、 ちょっとツッぱった少年ならそんなものか、という 学生である彼が、年上の女性と付き合う事になる話。
恋に溺れそうになる一方で、美大生である彼には制作もある。 才能を認められている彼は、それでも壁にあたりながら、 もがきつつ絵を生み出そうとする。ふたりの話の背景では、 別の女の子もちらちらと。さらにバンド仲間も、 ということで、シリーズ前作を読んでいるひとは そのあたりを見て楽しみつつ、ここから読み始めても 大丈夫なので初見の人でも問題ない仕上がりになっている。
ただし話は、ちょっと湿った感じの、 昭和な雰囲気の匂ってくる四畳半的恋物語、 しかも肉欲というのはなんだが身体の関係に流れがちで、 空気感は伝わるし良く出きてはいるのだけれど、 そこに浸りたいかというとどうだろう。 なおタイトルは、たまの楽曲から取ったとあとがきにあり。
【データ】
吉田基已 (よしだもとい)
夏の前日 (なつのぜんじつ)
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■著者の他作品(過去記事)
吉田基已/水の色銀の月
【帯】 甘く切なく擬かしい、ふたりの長い夏の前日。掲載=good!アフタヌーン #01〜#05
【裏表紙】 日吉ヶ丘芸術大学4年生・青木哲生。月下画廊店長・藍沢晶。 衝撃的な一夜を過ごし始まったふたりの関係は、恋人と言うには、まだ拙い恋愛−。
講談社
アフタヌーンKC
2010(平成22)年2月5日第1刷発行
定価=581円+税











