桐木憲一/研修医少女〜レジデント・ガール〜

研修医少女~レジデント・ガール 1 (ヤングジャンプコミックス)
■ 度胸ある研修医のヒロイン、頑張る。
研修医少女って、24歳の女性を少女かぁ。別にちっこいわけでもなんでもない、普通に医大を出た美女であるわけだが、まぁそこにこだわる話でもない。内容は極めて真っ当。研修医として赴任するヒロインは、病人を呼び寄せる魔力があるなどといわれてしまっているが、度胸がすわっており、命を救うことにかけての執着心が強い。それは何故だろうかと指導医は理由が求めると、それは彼女自身が体験した爆破事故にあった。そしてそれは、指導医が救急医を目指すきっかけとなった事故でもあった。
しかしそんな振りでありながらその後爆発事故に関しては一切ふれず、指導医と研修医の間もコント的な間柄になりコメディタッチ。一方で、医師にとってシンドイ場面が続く。研修医であることが敬遠されたり、逆に期待されすぎたり、責任逃れしようとする現場の医師や上司、理解不足のマスコミといったものが登場してくる内容だが、それを研修医や指導医は、それはそれと割りきって目の前の患者に対峙しひょうひょうとやり過ごす。
現実にはその処理能力のおかげで事態が悪化を辿りますますひどく厳しい状態になっているのだろうが、それは現場が責められる問題ではないのは確か。この作品は、問題点にふれつつ、それを見事にこなしていくことで、当事者の態度が変わるという方向で描いており、それはそれで一つの正しいやりかたではあるのだろう。読んでいて嫌な気分にさせる作品ばかりでも切ないので、こうした爽やかな味わいの医療ものが存在する意義は、考えている以上にありそうだ。
【データ】
桐木憲一 (きりきけんいち)、監修=児玉知之
研修医少女〜レジデント・ガール〜
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■著者の他作品(過去記事)
徳永富彦、桐木憲一/探偵事務所5''
【帯】 助けたい想いだけでは人は救えない。でも、想いが無くては、何も始まらない−。ERで奮闘する研修医を描く新本格医療コミック!!掲載=ビジネスジャンプ 平成21年19号〜22年1号
【裏表紙】 鳴り止まぬサイレン。消えかける鼓動。鎌倉市民病院ERへやって来た新人研修医・花島瑠花が直面したのは、一刻の猶予も許されない、生死の境界線。そして、そのような場所だからこそ、一際輝く命の物語がある−。
集英社
ヤングジャンプ・コミックス BJ
2010(平成22)年1月24日第1刷発行
定価=562円+税











